証券ビュー

アンコール伊勢町

悲観禁物と日銀総裁   40年円高終了し独歩高の初動  (2012.11.27)

円ドル90円のトレンド上。高寄り後戻り売りに押された。23日NYダウ172ドル高に煽られたもので、後場円が小反発して日経平均安値引け。それでも、4月27日以来の高値。主力中心に輸出関連が確り。14日から始まった円安株高が中盤にさしかかる。前週末まで日経平均8%高。前回09年7月13日解散から8月30日投開票まで16%高の半分。当時の糊代が今回当て嵌まると考えにくい。前回民主党に流れた票が自民党や公明党に戻るよしもなく、22日述べた「Yahooみんなの政治」によると、国民の生活48%、自民党16%、民主党3%など大手メディアの支持率調査とかけ離れたもの。3.11以降1年有余で様変わり。主要国の指導者も逐一改まった。12月16、19日で一巡し22日フォトンベルトと述べている通り。日本の現状、及び将来に悲観論が多いものの、日経平均8%高は貿易赤字、追加緩和を巡る行き過ぎた円高の修正とみられる。26日デフレ脱却の道筋をテーマに、名古屋財界と懇談した日銀総裁の挨拶が参考になる。数々の図表、解説が一巡し結びのところ。いわく、日本経済は現在、大きなチャレンジに直面しています。しかし、悲観は禁物です。日本は欧米と異なり、人口一人当たりの実質消費がリーマンショック前の水準を上回っている数少ない国のひとつです。デフレからの脱却には、企業、金融機関、政府、中央銀行それぞれ役割を果たすことが必要ですが、果たすことによって、課題は必ず実現するものです。日本銀行としては、日本経済が早期にデフレから脱却し、物価安定のもとで持続的成長経路に復するよう最大限の努力を続けていくことを申し上げます。絶えず国際金融資本の圧力にさらされながら、自分の言葉で本音をのぞかせる日銀総裁。外部の既得権者に知恵をつけられ、無制限の追加緩和や日銀法改正など軽佻浮薄な演説が気になる自民党総裁よりずっとマシ。そういえば、米国大統領選で現職が再選されたのもロムニーよりマシという理由だった。現大統領の師匠は「財政の崖」1年延長を開陳。来年12月13日がFRB100年とあって1年後絶体絶命のピンチ。日本はオーソドックスに日銀総裁の采配につくところ。今年2月日銀の追加緩和をきっかけにニクソンショックから40年の円高終了。円安の時代と述べた。出来高20億株台が続けば独歩高の初動とみられる。

日経平均は22円高。9388円で引け7ヵ月ぶりの水準。出来高21億5200万株、売買代金1兆3000億円。サマになってきた。12月物が110円高で寄り40円高の9400円引け。9750円と1万円のコールが人気という。26日■■■(****)が機関投資家の目に止まり来年、再来年化けると述べたが、すぐ上の■■■(****)も9月26日の下方修正を織り込み、3、4Q反転が見込まれる。スマホやタブレット向け端末が堅調なほか、カーボンナノチューブ実用化が期待材料。取組みも手掛かりになる。■■■■■■■■(****) 、■■■■■■(****)持続。■■■■■■(****)、■■■■■■(****)然り。■■■(****)をはじめバイオが一服し物悲しい。春先にかけて出番待ち。■■■■(****)は3Q発表(昨年2月10日)前後194円を抜いてくる。日銀の見通しでは、2014年度に中期的な物価安定の目途としている1%へ着実に近づく。海外経済の動向にもよるが、世界全体で考えると「海外要因」は存在しないという。(了凡)