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企業レポート

底堅い 田中精密 11月6日 (2012.11.06)

新興国対応が本格化

今年、来年踏ん張りどころ

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田中精密工業(7218・JQ)は2Q一服。3、4Q持ち直す見通し。踏ん張りどころだ。10月26日の修正発表によるもので、北米の4輪とアセアン向け2輪の落ち込みが誤算。ロッカーアーム立ち上げ初期費用増加も響いた。同2 9日発表したホンダの見直しと連動。円高の長期化、日中関係悪化に伴う中国の販売不振も念頭にある。事実、ホンダは世界販売台数を412万台(当初430万台)、このうち中国を62万台(同75万台)に修正。減少幅の7割を占めるだけに、来年2月の春節(旧正月)がポイント。8日以降、中国指導部交代により日中関係がさらに悪化すると考えにくいし、むしろ改善するとみられるためだ。同社の場合、来年3月稼働予定のインド、翌年4月にベトナムも続く見込み。兵站が延び糊代も拡大。08年(創業60年)、リーマンショックを天の時に次世代シフト急ピッチ。胸突き八丁にさしかかった。2Q連結累計は、39%増収、営業利益7億円、経常利益6億5400万円、純益2億6900万円の折り返し。計画を下回った。震災で落ち込んだ4輪の回復が反転の手掛かり。ホンダが30%増収だけに健闘している。

2013年3月期(連結)は売上高445億9000万円(22%増)、営業利益16億9000万円(2.5倍)経常利益14億9000万円(2.3倍)、純益6億7000万円(3.2倍)に見直した。4円復元し12円配当(中間6円)の予定。期末コシヒカリ「つぶぞろい」新米3キロの優待がある。設備投資87億円(前期85億円)の計画。社運を調べると安定。今年と来年整理整頓を徹底的にやることという。先進国にこだわってきたホンダの新興国対応が本格化。同社も矢継ぎ早に舵を切ったところ。今、来期の仕込みが整理整頓につながる。ホンダが来年後半上昇運に入るだけになおさらだ。同社にとってインド、ベトナムが米国、タイに次ぐ第3、4のエンジン。回り出すと次世代入り。2、4輪の相乗効果が見込まれ、連結売上高500億円を突破。採算も改善する見込み。インド、ベトナム2輪先行だが4輪シフト。10年スパンで様変わり。ちなみに、ベトナムで2輪シェア日本メーカー8割。うちホンダが60%を占め、さらに増産しアセアン全域をとらえる。5日688円で引けたが、 底堅くなってきた。

 

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