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企業レポート

今、来期反転待ち    ktk   10月31日 (2012.10.30)

青雲クラウン連結寄与

文具復活、経営統合で生き返る

 

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ktk(3035・JQ) は反転待ち。時間の問題とみられる。下振れした前期、15ヵ月決算の末特損計上。初の減配に踏み切りアク抜け。11月13日の総会をステップに12月21日から青雲クラウンの連結寄与(前期経常1億4900万円)が見込まれるためだ。8月2日表明したもので、クラウンが同郷旧知の取引先(創業137年)だけに阿吽の呼吸。同日4代目の青山社長(48)が代表取締役副社長に就任し、復活のきっかけをつかんだ。全国23拠点1万2000社を数えるktkの販売力、メーカーと太いパイプを持つクラウンの調達力に見どころ。年商が肩を並べヨーイドンの印象。品質、価格、サービスなどより競争力を高めるのが狙い。既存子会社でリサイクルトナー(能力年37万本)を生産するアイオーテクノがクラウンの顧客をモノにすると面白い。現在、年商20億円を突破しており本格化。改良、改善を重ね伸び盛り。2010年から上昇運に入っている。1990年ktkのインクリボン製造部門が独立し22年。打ってつけの人物(40)が経営を任され献身的な仕事ぶり。駒ヶ根工場が地元で評判という。2020、30年にかけて化ける可能性がある。依然としてリサイクルトナー50万本(直近36万本)、はっするネットweb受注率60%(同49%)、ITソリューション5億円(同2億6400万円)が目標。連携によりクラウンの顧客が喜ぶとktkに跳ね返ってくる。今、来期モノすると反転確実。8月21日から新年度を迎え目下トントンの模様だ。2Qから初動に入る。

2013年8月期(連結)は、売上高128億円9200万円、営業利益1億3200万円、経常利益1億1700万円、純益4600万円の見通し。配当は1円復元し8円(中間4円)の予定。よほどか慎重に積み上げたという。文具王といわれる高畑正幸(38)が1999、01、05、年テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」全国文具通選手権に3年連続優勝して息を吹き返した文具。昨年設立40周年を数えたktkが、今年創業137年のクラウンを完全子会社に迎え生き返る見込み。来年はktkが調整運、クラウンは上昇運が続くだけに兼ね合いがポイント。タイムリーな経営統合とみられ、成功すると全国で注目される。

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