日米共倒れをテスト ポンド崩壊に対しドルの場合 (2012.10.11)
売り一色。ノーベル賞関連にも戻り売り。手詰まりに拍車がかかった。前日の引け味が悪く、NYダウ110ドル安でこのありさま。ドル78円、ユーロ100円台の円高につかまり輸出関連総崩れ。中国の在庫調整をきっかけに世界経済下振れを織り込んでいる。来週から本格化する決算発表を見越したもので米国が先行。早くも煽りが出た。前日述べた米雇用統計の失業率改善に疑問の声が新鮮。下方修正したIMFの世界経済見通しに逆行。事実、FRBが無価値な住宅ローン担保証券を毎月3兆円期限なしで買うという第3次追加緩和から深刻な事態。米国は恐慌状態とも受け取れる。日本に波及するかどうか。共倒れをテストしている印象。中国が日本を抜いてGDP世界2位の大国となり、1840年のアヘン戦争以来といわれる100、200年レベルの踊り場。何も当てにできなくなった。ビル・ゲイツ(56)が軽井沢に新居を建設中なら、キッシンジャー(89)に「10年後イスラエルは存在しない」といわしめるご時世。GDPの多寡を振り回している場合ではない。公約を破った現政権、米国追随の財務省、真相を伝えないメディアなど用なし。欧米や中国の経済関連統計が粉飾され、国内の発表も米国仕込みとなれば、本音と本音がぶつかり合う相場に訊くほかない。この結果、走りが10日に出た。日経平均が9月6日の8646円を割り込み、7月25日の8328円をうかがう経過。6月4日の8238円も視野に入った。してみると、7月30日に述べた「7700円以上なら強い」といわれるアストロも気になる。2012、13年に到来し、08年の最安値6495円を下回るというもの。もし7000円台で収まり、7700円以上なら強い。反騰し1万200円を上回ると現実的。1万900円以上なら数年強気ともいう。12日のSQを控え、オプション権利行使価格8500円が目安。10日に12月物が180円安の8590円で引け、8500円のプットが活況になった。10日入手したのは、雇用統計で失業率が8%を切ってもダウ平均が下がり、数字を操作しようと誰も信用しないという情報。国際金融資本、現政権、対米追随の財務省など相場とどう向き合うか見ものだ。10、11、12月と来年1月のSQが正念場。米国は中国と日本が6月から円、人民元の直取引に入ったため焦っているという。現政権に対しオスプレイの次にTPPを押し込み、中国との関係を断つように図っているようだ。
日経平均は173円安。8596円の引け。2ヵ月ぶりの安値になった。東証一部の出来高15億9300億株、売買代金9900億円。新安値225(前日103)を数える。3月の高値期日が一巡する一方、決算発表を通じて個々にIMFの下方修正を織り込む場面。■■■(****)1200円、■■■■(****)140円と述べたきつい調整。■■■■■■(****)、■■■■■■(****)もそれなりの押しが予想される。■■■(****)は自律反発が12万円に届かず反落。しばしば述べた9万5000円を目安に買い下がり。iPSより先行している。■■■■(****)は仕切り直し。9月24日から手が入り陽線が目立つ。11月12日に決算発表を控えひと相場ありそうだ。黒字が定着した模様。受け売りだが、1914年の第1次大戦から1956年のスエズ戦争にかけて英国から米国に世界覇権が移行。米国債はポンドが崩壊してもびくともしなかった。しかし、ドル紙幣や米国債が売れなくなるとどうなるか。2012、13年の課題である。(了凡)