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企業レポート

圧倒的に割安 カネソウ 10月11日 (2012.10.10)

反転途上踊り場入り

需要期3、4Q踏ん張りどころ

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カネソウ(5979)は計画線。反転途上にある。前期浮上、今期1Q堅調なためで、2Q踊り場入り。踏ん張りどころだ。旧盆明け風向きが変わり、海外情勢が気になる。懸案の復興需要や持ち直した設備投資が気掛かり。3、4Q需要期だけに締まっている。同社の場合、推定中国2割、韓国1~2割の構成。間接取引で現在影響ないが。欧米債務危機・緊縮財政が中国に在庫調整をもたらした構造要因。国内も今後復興需要が一巡する一方、消費税引き上げをかぶるため、明るい材料が見当たらないという。あるとすれば、戦後高度成長期に集中した道路、橋、公共施設など膨大な社会インフラの更新。世界一高齢化が進む日本の人口動態を視野。業界トップのルーフドレイン、ステンレスグレーチング中心に提案活発。川上から川下まで改良、改善が続いている。ちなみに、東京スカイツリータウン。同社の製品が地下3階から8Fまで延べ27ヵ所採用された。1階カラー舗装用鉄蓋、マンホール鉄蓋、車止めなど5ヵ所。4階カラー舗装用溝蓋、充填タイプ掃除口用蓋、床板用グレーチングなど8ヵ所が見どころ。5階のルーフドレインも気になる。このほか東京駅、大阪の梅田再開発にも納入。2月に創業90周年を数え存在感。今年、来年調整運だけに次の布石とみられる。

2013年3月期(非連結)は、売上高75億円(7%増)、営業利益5億1500万円(76%増)、経常利益4億7000万円(83%増)、純益2億9000万円(2.8倍)の見通し。配当15円(中間7.5円)を据え置く予定。設備投資3億3000万円(前期1億4700万円)の計画。1Q 14%増収、営業利益4400万円と4半期開示後初の黒字が印象的。前期震災で見当がつかなかったものの、通期でもめどがついたという。設備投資、公共投資の回復も限られ、97年をピークに物量4分の3、価格が半分程度に落ち込んだものもある。しかし、製品開発、コストダウン、品質の向上を図り健気なもの。例年通り見本市をこなし、スカイツリーでお馴染みのカラー溝蓋が売れ筋という。おしなべて外溝工事、防災関連に引き合い。後者は免震や耐震ジョイントが受けている。3Q以降、受注確保が課題という。ターゲットは全体の4割を占める関東。2Q発表11月9日)が新たな手掛かり。10日305円(1株当たり純資産950円)で引けボトムゾーン。無借金経営、利回り(4.9%)でも圧倒的に割安だ。

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