証券ビュー

アンコール伊勢町

シリア内戦のアジア版 日韓通貨スワップ10月末が期限 (2012.10.01)

持ち直したものの反落。腰砕けになった。前場中頃出た先物売りがきっかけ。中国の景気テコ入れを巡るもので、前日引けにかけて入った先物買いの反動。国慶節、トップ対立も思惑の対象。欧米でも踊り場の様相がうかがえる。事実、追加緩和が出尽くし内憂外患。世界中手詰まりだ。10月中国、11月米国、12月韓国の順で新しい指導者が登場。日本も臨時国会後に解散含み。民主党代表、自民党総裁、維新の会会長もトップになれると限らない。調べてみると、三者そろって調整運。安定しているがパワー不足。11月、暮れ、年明け歴史が動くと述べた。欧米債務危機を巡り中国、韓国も内政に行き詰まり、日本に捌け口を求めている印象。米国が再び債務上限(16兆3940億円)目前となり、昨年同時に成立した財政管理法によると、来年から毎年4兆円強債務削減の規定。年内で所得減税の期限が切れるだけにギリシャ、スペイン並み。米予算局が来年マイナス0.3%成長(今年2.1%)と弾く所以。財政の崖といわれる泣きどころだ。10月末に期限がくる日韓通貨スワップ見直しが前哨戦。韓国側がウォンを刷るだけで円、ドルと交換できる一方、日本に何のメリットもない時限措置。97年7月アジア通貨危機を受けて韓国が破綻。IMF支援で立ち直ったが、IMFなしの協定に日本が同意した。05年締結したもので、08年リーマンショックを受けて上限30億ドルを200億ドル。昨年10月700億ドル(5兆5000億円)にしたもの。延長の方向で双方検討していたが、韓国大統領が8月10日竹島に上陸して紛糾。財務相が23日白紙表明すると、韓国側は「日本側が先に持ちかけた協定」と意味不明な反発。8月22、28日に日経が社説で2度にわたりスワップ継続を主張したほか、27日ムーディーズが韓国債を格上げ。日本や中国より上にしている。700億ドルのうち300億ドルが中央銀行同士。残り外為特別会計という。つまり、現政権が外部の圧力に屈したもの。民主党、自民党、維新の会に半島の息がかかっており、日経も加担していることがわかる。その日経が8月22日に英フィナンシャル・タイムズの記事を紹介。いわく、多くの先進国で消費者債務が減少しているのに対し、韓国の家計債務は増加の一途。昨年可処分所得の164%。サブプライム危機発生当時の米国を遥かに上回った。

日経平均は79円安。8870円で引けた。東証一部の出来高17億5600万株、売買代金1兆1100億円。前日買われた先物の反動で手仕舞い売りに押された。12月物が8990円で始まり、90円安の8870円で引け気迷い。国際金融資本が尖閣と竹島を舞台にシリア内戦のアジア版をつくった模様。国連総会の日中対立も芝居に見えてくる。■■■(****)が10万1000円を安値に切り返した。1460株こなし10万5900円の引け。ひとまず12万円が自律反発の目安になる。18世紀の天然痘ワクチンが2世紀後撲滅につながったように、京コンピュータによるゲノム解読で癌ワクチン実用化。今、来期200年分も相場が考えられる。反落した■■■■(****)に続き、■■■■■■■■(****)の高値更新も見事■■■■■■(****)が気になる。子会社が叩かれて急落した5月の期日を11月に控え、10月に株不足のとがめが出そうだ。環境、リサイクルが21世紀のテーマ。モノにすると展望がひらける。(了凡)