証券ビュー

アンコール伊勢町

 今、来週ふるい覚悟  バルチック海運指数気掛かり  (2012.09.12)

いよいよ峠。静まり返った。上り切ると下り坂。バックできないためだ。12日ドイツ憲法裁判決、13日FRB議長会見を控え見送り。小口売りに値を消す展開。後場先物売りが目立った。前日、現役の金融相が自殺。郵政民営化、外国人参政権、日韓スワップ解消も反対。さらに、インサイダー取締強化を表明していた。元財務相が09年現役のまま死亡した経緯もあり、金融・財務大臣に外部から苛酷な圧力が読み取れる。8月に一時反発したものの、9日連続安で669まで落ち込んだバルチック海運指数。世界の実需を先取りするもので、8月につけた安値647目前。08年の1万1793を高値に5.6%の水準。安値更新となれば、再三の金融緩和で過剰な仮需が実需に引っ張られ気掛かりだ。一方、国庫も赤字国債発行法案の成立にメドが立たず空っぽ。12月までやり繰りしても年明けから回らないという。震災、原発事故、円高の影響で貿易収支が赤字になり、経常収支も赤字になると厄介。国債先物売りをきっかけに長期金利が跳ね上がり格下げ。事実上、破綻も考えられる。上り切る前いくらか手を引くのが妥当。引かぬなら下がってから手を打つのも一法。今、来週ふるい覚悟で進むところだ。受け皿に■■■■■■(****)、■■■■■■(****)では頼りない。ドイツの判決、FRB議長の会見も役立たず。問題先送りに過ぎない。フランスの大統領が前週日曜日のTV番組で「年収1億円以上の高額所得者に対して今後2年税率75%」を表明。経済を立て直すという。何でもやってみるとわかる。BISによるデリバィテブ勘定の調べで欧州、米国ともに400兆円以上といわれる不良債権。解決の方法がないのも明らかで、先送りの限界を市場が察知し相場に跳ね返るのが常。これほどの一大事に対し欧米でも責任を取る者が現れず、いくところまでいかないと収まらない。ところで、19日のJAL再上場。公開価格3790円は、企業再生支援機構の出資金3500億円に売却益3000億円を乗せたもの。稲盛相場といわれ、■■■(****)や海外航空会社にひきかえ著しく割高。これまで黙認の意向だが、上場後の業績が今後を左右しそうだ。依然として気になるのが■■■■(****)同社とホンハイの思惑が食い違い、8月15日164円で大底を打ったと考えにくい。
日経平均は61円安。8807円の引け。出来高13億1200万株、売買代金7400億円にとどまった。ドル78円20銭、ユーロが100円10銭レベル。9月物は8800円で引け、9000円のコールが人気という。値上がり、値下がりに出来高、売買代金上位を見ても参考になるものが出てこない。たとえば、10日大幅に上方修正し50円高で引けた■■■■(****)が67円安。失礼千万である。復活の目玉■■■(****)にしても大底圏の10万円台突入。売るに売れず買うに買えず。バイオ、ゲノム、ペプチドワクチンなど眼中にない相場。土壇場で刺し違えてやる。■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など高値圏。少し外して様子を見るところだ。わずかに■■■■■■■■(****)が小高く引けた。英「エコノミスト」もいうように、21世紀のテーマは高齢と肥満化。大手製薬企業が既存の治療薬に興味を失った。高齢化は癌、肥満化には糖尿と心臓疾患が中心になるという。アルツハイマーも急増する見通しだ。(了凡)