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企業レポート

期待もてる後半 ショクブン 9月12日 (2012.09.11)

次世代以降に黄金時代

レギュラーメニュー改善が鍵

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ショクブン(9969)は復調。持ち直す見込み。昨年12月、川瀬社長が筆頭株主に復帰。これまでになくモチベーションが上がっているためだ。愛知、岐阜、三重のほか東阪、京滋挙げて既存顧客(前期末599コース)を中心に巻き返し。3、4Q需要期だけに、まる1年の仕込みがモノをいいそうだ。生協をはじめ大手の食品、小売り、外食チェーンなど食品宅配市場に続々参入。高齢化のほか肥満化や慢性疾患など医療食も対象。価格や品質、安心、安全、カロリー、栄養バランスでも鎬を削っている。最近雑誌やTVで流れた「カロリーが計れるお茶碗」。食文化研究所(連結子会社)が2001年に実用新案登録(3076374号)したもの。100g(160kcal)、150g(240kcal)ラインが決め手という。目下、35周年。キャンペーンを張っており、朝食セットや日曜サービス、特売商品など提案活発。来年ヨシケイから1本立ちして10年を数え今、来期踏ん張りどころだ。2012、13年調整運だが14年から上昇運。既存顧客に対しレギュラーメニューの改善が復調の鍵とみられ、40周年にかけてもうひと山ある。

2013年3月期(連結)は、売上高107億8800万円(2.5%増)、営業利益3億2000万円(3.5%増)、経常利益2億3200万円(8%増)、純益1億500万円(10%増)の見通し。配当7円(中間3.5円)を据え置く予定。設備投資2億5000万円(前期9500万円)の計画。1Q(連結)早々7%減収、営業利益300万円と出遅れた印象だが、設備投資を手掛かりに後半期待をもてる。10年3月業務・資本提携を解消したバローが第2位の大株主にとどまったまま。前期増益で切り返した矢先、再び落ち込んでは立つ瀬がない。矢野経済研究所の調べによると、食品宅配の市場規模は11年度1兆7000億円に対し15年度1兆9000億円の見込み。農水省の調べでは、食品関連産業が90年代後半110兆円をピークに09年96兆円にダウンした中で異色の伸び。英「エコノミスト」も2050年に日本の平均年齢52.7歳世界一高齢化が進むという。肥満化、慢性疾患もついて回り、食品宅配市場にとって支援材料。同社にも次世代以降黄金時代が予想される。

 

 

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