相場がモノをいう前触れ 何も彼も決まらず音を上げる (2012.09.11)
若干円高に振れ先物安。小甘く引けた。6日ECB総裁声明、7日米雇用統計発表につぎ、12日FOMCで第3次緩和を打診したもの。14日SQ、16日新月前後3連休だけに来週波乱の前触れ。何より■■■■■■(****)が高い。半年振り1700ドル大台で堅調な金先物の跳ね返り。インデックス買いとみられる。12日第3次緩和の有無に拘らずドル、米国債危機、金本位制復帰が伝えられるためで、相場がモノをいうとすれば前週NYダウ、S&P500、ナスダックそろって最高値を更新。今、来週ふるいにかかるところだ。ECB、FRB声明も国際金融資本のプログラムだけに時間稼ぎ。10日述べたように、前者が7月26日ユーロを守るためあらゆる措置を取る。9月6日にも南欧国債を無制限に買い取る内容で買い煽り。相場を吊り上げた。利食い千人力、見切り千両。僅かであれ現金ポジションをつくる場面。今週峠とみられる。欧米や中国がしきりと経済や金融を梃入れするのにひきかえ、日本は8月10日消費税引き上げを3党合意で可決。税一体改革を先送りした。首相は米国、IMF、財務省に押されっ放し。民主党代表選も彼らの支援によるもの。対抗が赤松、原口、鹿野の3人。一方、自民党総裁選もコップの中。谷垣がけじめをつけたものの、石原、石破に安倍、町村など恥晒し。老獪な欧米支配階級に太刀打ち出来そうにない。唯一、維新の会も米国が小泉・竹中改革路線をバージョンアップ。口当たりがいいだけに鵜呑みにするなという。間隙を縫ってロシアが接近。サンフランシスコ条約の2島返還を根拠に極東開発を迫る構え。ロシアは日露戦争の意趣返しがうかがえ、日本は無条件降伏直後に侵略した旧ソ連軍を絶対許さない。竹島、魚釣島領有権問題しかり。何も彼も決め手を欠いたまま先送り。相場が音をあげて経済合理性に返るわけだ。リーマンショック、東日本大震災、原発事故も人災といわれ、仕掛けた連中が高値で売り、安値で買った直後に起きるのが常。今、来週手をすかし、何がどう動くかチェックすると面白い。少し勉強するだけで■■■■■■(****)の方が■■■■■■(****)よりモノがいいとわかるはずだ。13日FRB議長会見が当面のクライマックス。すでに結論を出し原稿を読み上げるだけ。ECB総裁のように、歯の浮くような美辞麗句に注意。裏目に出ることが多い。
日経平均は2円安。8869円の引け。出来高14億5300万株、売買代金8100億円。9月物が30円安の8850円で始まり8870円の引け。今週もうひと山考えられるチャート。■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)。■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)など今週一部見切り。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など低迷しているが、抗癌剤治療による既得権益の圧力も伝えられ、治験経過でいいものが出ているだけに腹をくくった。万一彼らが殺す気なら底叩き。難平買い下がり。英「エコノミスト」でも明らかなように、ゲノム解析による遺伝子治療が21世紀のツール。幹細胞のイノベーションと並び、躍進めざましいのがワクチン療法。遺伝子を特定できるため期待をもてる。1980年代猛威をふるったAIDSもワクチンによって不治の病から慢性症状。感染率が低下した。HIVワクチンが開発されると世界が沸き立つという。(了凡)