証券ビュー

アンコール伊勢町

7~9月まさかの事態  最善尽くし乗り切ると面白い (2011.07.13)

 6月21日から自律反発。持ち上げて下に振る展開。7月5日がめどと述べた。結局、米雇用統計発表を巡り8日が転機。日経平均は11、12日続落した。この間2280円が目安の■■■(****)2226円、1万5500円の■■■■■(****)1万4340円止まり。■■(****)も12日476円まで戻し概ね出来上がった。13日FRB議長証言、15日欧州銀査定結果待ち。米国の連邦債務上限引き上げが困難になると、8月2日デフォルトの備えも必要だけに来週3連休明け悩ましい。このため、見送り一色。値上がり、値下がり、出来高、売買代金などランキングを見てもピンとくるものがない。今月一杯尾を引きそうだ。7~9月まさかの事態。乗り切ると面白いと述べた。禁断症状が予想される米国、資金繰りが困難になった欧州、インフレと資産デフレに陥った中国もピンチ。むしろ、日本は震災と原発事故が怪我の功名。国内に足を引っ張られて海外のおつき合いに応じにくい。FRBやECB、はてはIMFまで巨額の資金拠出を迫られているだけに丁度いい。欧米人が仕掛ける罠に対し「白人は人間ではない」といった日本人がいた。彼らは借りたお金を返さないのが普通。日本人には出来ないのである。8日NASAスペースシャトル最後の打ち上げ成功というが、日本人宇宙飛行士を人質にありったけ日本の税金を引っ張り込んだ末のもの。ムーン・ライジングは、NASAが公表したもののうち90%嘘だったという場面があるという。とにかく、株や債券、原油など総崩れの中で金先物上伸。5月につけた1577ドルに迫る水準。にもかかわらず延べ棒の金メッキ、ETF乱発説、円高もあって■■■■(****)が安い。■■■■(****)もそうで締まりがない。金先物でさえ神通力を失ったように見える。投資には理由が必要だが、決め手を欠いた場面になっている。受け売りだが、米欧の金融機関は社会全体が明らかに暗くなっているのに、巨額の政府支援を受けて生き延び、のうのう高収益をあげ続けた。景気がよかろうと悪かろうと金融業だけ肥大化。こんな経済はおかしいと述べている。

 日経平均は143円安。後場下げ渋り9925円引け。朝高のものも全面安に飲み込まれた。出来高18億3000万株、売買代金1兆1900億円。欧米の信用不安が広がり、円がドル、ユーロ、ポンド、スイスフランに対しても全面高。円ドル80円割れで収まりそうもない。じっくり吟味するところだ。バランスを取り戻したのが■■■(****)。15万1000円変わらずの引け。京大の山中教授が開発したiPS細胞の将来性が影響した。特許を独占しないところがミソで、京大に帰属し広く企業に使用権を認める旨の報道を好感。一連のがん治療用ワクチン治験に承認申請の期待が高まった。■■■■(****)は小甘い。278円で引けたものの、1Q予想以上。9月にかけて中国生物技術集団と本契約の運び。2段上げに備えるところだ。iPS細胞関連でもベクター感染確認、ウイルスゲノム検出、免役染色など再生医療にかかる試薬、抗体に手がかりがある。日本は米欧、中国やインドのエリート社会と違い大衆の大衆による大衆のための社会。3・11をきっかけに第2次大戦後初めて実力にふさわしい社会に変わり始めた。7~9月まさかの事態が起きる。何が起きようと、それぞれ持ち場で最善を尽くすと乗り切れる。(了凡)