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企業レポート

中・小型店が中心 藤久 8月29日 (2012.08.28)

出店純増により続伸

2014、15年にピーク挑戦

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藤久(9966)は続伸。健闘している。出店純増によるもので、地域密着型の中・小型店6035坪タイプが中心。従来商圏10万人90坪の標準タイプから3万人レベルまで一段と絞り込んだ。前期出店49(退店19)、今期4520)の計画。これまで400(前期末427店舗)と380の往来だったが、前期抜け出し増収を確保。2桁増益が続きそうだ。震災に伴う東北出店がミシンや和洋裁用品の需要を吸収。反転の契機になった。被災地向け出店9(前期10)の見込み。それにソーイングスクール開講が前期87(計画75店舗)を数え、受講会員顧客も約5000(同3700人)と横に広がっている。現在、和み(なごみ)をテーマにライフスタイルの提案活発。岐阜多治見店のオープン感謝セール(823日~923日)が一例。036月期の最高純益16億円が当時60億円さばいたビーズブームだったのに対し、震災をきっかけに前期原点を垣間見た印象。中・小型のピンポイント出店、ソーイングスクール、提案活など勘案すると、先行したハードにソフトが噛み合い再びピークを目指す展開。予想では201415年に到来する。今年が創業60年にあたり節目。来年後半から上昇運だけにビジネスチャンス。今後3期、例年営業赤字の1Qに飛び出すと面白い。3Qが需要期で嵩上げも考えられる。

20136月期(非連結)は、売上高2418100万円(7%増)、営業利益112700万円(13%増)、経常利益113500万円(4%増)、純益37400万円(38%増)の見通し。配当40円(中間20円)を据え置く予定。そういえば、ひところイオングループに多くあったインショップ店舗が半減という。同グループが自前の手芸コーナーに注力しているもので、逆にもう一皮むけるところ。震災特需が一巡し、ミシンや和洋裁用品が伸びていくと本物。同社には新卒2年目で店長になる女性も珍しくなく、はためにも女性の職場。オーナー、パート挙げて女性のパワーが注目される。事実上、非上場のユザワヤがライバル。急速に店舗展開を進めている。後藤社長(55)は社運と同じ。来年後半から上昇運。前期反転しただけに今、来期モノにすると大きい。281304円で引けたが、4191371円まで戻し昨年来の高値突破。反転の初動とみられる。1Q発表(前期1110日)が楽しみだ

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