証券ビュー

アンコール伊勢町

折り合いつける8、9月 FRB3度目の緩和が置き土産 (2012.08.15)

五輪明けニュートラル。9月に好材料が並ぶ見通し。13日じっと見守っていた。10日SQ後入手した情報によるもので、14日ジャブが入ってきた印象。日経平均が8月のSQ値8914円を上回って推移。あたかも、今年2月日銀がインフレターゲット1%を掲げ追加緩和を表明した時に似ている。薄商いにかかわらず先物主導で3月も持ち上げ、4月に一転手仕舞い売り。5月続落しただけにトラウマが残った。2、3月が8、9月に乗り移るというわけだ。五輪、米大統領選、フォトンベルトにかけて戻り売り。現金ポジションをつくるため、半分を目安に処分と述べた通り。折り合いをつけるのが難しい。しかし、米国のFRB。最も根本的な問題として最初から持続不能とわかっている紙切れ通貨制度を延命。問題が通貨の膨張や政府のばらまきで解決しない旨一般にもわかってきた。9月12日に決まっていたドイツ憲裁の欧州安定メカニズム(ESM)に対する判決延期も似たようなもの。危機が定着し無力感と制度矛盾も足かせ。消耗戦に拍車がかかっている。外資は売るために上げる模様。NYダウが5週連続上昇し、今週5月高値1万3279ドルをとらえ買い煽り。FRBの2度ならぬ3度目の金融緩和が置き土産になりそうだ。End the Fed。「連邦準備銀行を廃止せよ」という本が出ている。ロン・ポール(1935〜)下院議員によるもので、現在の金融危機がFRBの発行する「粗悪なお金」に起因している以上、上っ面の問題をいくら議論しても始まらないという。ところが、FRB議長は富を生み出す魔法の杖を信じている。いわく、米国政府には印刷(電子)技術がある。政府は必要なドルを何ら出費なしに作り出すことができる。市場に流すドルを増やし、脅すことで紙幣価値を物やサービスに対し下落させることもできる。これに対し、ポールは政府による「お金の独占」を終わらせよ。ドルを際限なく印刷し、価値をゼロにする印刷機を止めるべきだという。FRBは議会の承認や監査なしに数兆ドルの紙幣を印刷し取り巻きに配っている。政府からお金を掠め取る連中が後を絶たない。ゴールドマンやAIGのようなプレーヤーたちで、本当は破綻したところで大して影響ない。リーマンと同様にすべきだった。もちろん痛みを伴うが、短期的なものに過ぎない。現在、米国は問題を先送りして痛みを散らし、国全体の経済をゆっくり殺していく方向にある。
日経平均は44円高。3日ぶりに反発し8929円の引け。出来高16億7700万株、売買代金1兆円にとどまった。■■■■■■■■(****)の新値と■■■■(****)の戻りが目立つ程度。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など材料含みに変わりない。■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など8、9月戻り売り。■■■■(****)、■■■■(****)も同感覚。■■■■(****)を見ていると、やがて140円レベルの駄目押しも考えられる。半年、1年後の本番に備えるところだ。2013年12月23日、FRB創立100年。ロックフェラーとロスチャイルドによってつくられた全米12の連銀が米国を動かすために立ち上げたもの。一国の資金を管理し統制する機関で、今も株式会社であり民間企業の側面を持つ。自滅するのを待つほかない。(了凡)