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企業レポート

第2幕の印象 クロップス 7月31日 (2012.07.30)

まだ伸びる移動体通信

au専売のポジション上がる

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クロップス(9428)は計画線。移動体通信中心に底堅い。8月3日1Q発表の予定。6月22日オーナーが代表取締役会長に復帰し第2幕の印象。今、来期新たな展開が予想される。7月25日1Q発表したKDDI(9433)が移動体通信の現状。スマホ契約件数上積みに対し、割引サービスや販促費が膨らんでいるもので、2Q以降採算の改善が課題になりそうだ。1989年に日本移動通信(KDDIの前身)の一次代理店として自動車電話の販売を始めて以来「au」専売。前期の依存率92.6%(直前期90%)だけに持ちつ持たれつ。3月に発表した「auスマートパス」から大画面スマートTVを目玉に一途なところが魅力。何が何でも人材育成に傾注している。前期の連結営業利益ランキングによると、NTTとドコモが1、2位でソフトバンク4位。KDDIが6位。リーマンショック以降4期続いており、この間携帯3社がトヨタを上回ったのも事実。08年7月に発表された「iPhone3G」がスマホ普及のきっかけ。販売比率5割超に高まったが、普及台数2割程度でまだ伸びる。それに電力やガスが家庭契約に対し、携帯は個人対象で為替や原油相場の影響を受けにくい。つまり、人材次第でコンテンツを使いこなす余地が広がり、月額課金ビジネスの優位明らか。20年有余生存競争にもまれ、au専売のポジションが上がってきた。連結子会社が人材派遣、ビルメンテ、居抜き流通、さらに文具事務用品でも地道に稼ぎ連結収益に貢献。前期、文具が売上高35億円、営業利益2億円を計上し目をひいた。3月に上海現法(100%子会社)を立ち上げ市場調査、情報収集開始。文具につぐ新規事業の窓口になりそうだ。今、来期安定運で次の上昇運に備えるところ。会長、社長ともに上昇運で12年に1度のチャンス。移動体通信の人材育成、41を数える店舗移転、リニューアル、核店舗大型化などインフラ整備が焦点。2017年(40周年)にかけて上り坂が続く見通しだ。

2013年3月期(連結)は、売上高229億7900万円(5%増)、営業利益7億9000万円(5%増)、経常利益7億6900万円(1%増)、純益3億6200万円(9%増)の見込み。配当は期末1.5円を据え置く予定。M&Aやアライアンスを通じてグループの業容拡大を図るという。30日385円で引けたが、直近3年3月に高値を更新しており、KDDIとの連動も見どころ。来年3月が楽しみだ。地元名物の優待も人気を呼び、前期末の株主数6129人にのぼった。総会は穏やかで励ましの声がかかったという。

 

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