証券ビュー

アンコール伊勢町

醤油のヒゲタ羊毛刈り 100年企業で自信取り戻せ (2012.07.19)

小高く始まり、後場中頃までもみ合ったが、引けにかけて反落。円高と中国株安が重しという。11時過ぎ北朝鮮が正午に重大報道のめくらまし。結局、金正恩に元帥の称号と発表。15日最側近が解任され穏やかでない。FRB議長の議会証言、ベージュブック、米企業の決算発表など毒にも薬にもならず見送られた。公募増資を発表した■■■(****)やCB発行を決めた■■■■(****)の下げがきつい。活断層再調査の■■■■(****)が21%安で値下がり2位。■■■■(****)も120円をつけ上場来安値更新。実質12円であり恥も外聞もない。LIBORでシラを切る英中銀、特融続きのECBとFRB、さらに共産党譲りの中国人民銀など問題先送り。時間稼ぎに終始。今や既得権、特権死守しか念頭にない印象。しばしば述べるテロ、日本国債先物売りが消耗戦なら、ロンドン五輪、米大統領選、フォトンベルトも消耗戦の最たるもの。動くたびデフレに引っ張られ、体力を失いかねない情勢になった。7月から12月にかけて1、2、3の相場。外資が逃げを打つ相場とみられ、戻り待ちで半分手仕舞い。逃げた外資も再び日本国債、日本株にポジションを移すとみられ、めくらましにびくびくするなと述べた。一例が100年企業。東京商工リサーチが10年前1万5200抜き出したが、47都道府県で割ると平均323社。1県に323を数え、世界でダントツ。たとえば醤油。老舗中の老舗がヒゲタ(創業1616年)で、ヤマサ(同1645年)、■■■■■■(****)(同1661年)も古い。ヒゲタの場合、首都圏のそば屋で使われる醤油のシェア8割。寿司、割烹、料亭でも圧倒的な支持がある。そのトップメーカーが豪州で羊毛を刈るための薬剤を開発。抗がん剤で頭髪が抜け落ちるのをヒントに劇的に変えたという。皮膚の細胞を増やすもので、羊に注射すると増殖した細胞に圧迫され毛穴が狭くなり、毛も細くなるため自然に抜けるしくみ。抜けたところから新しい毛がはえるそうで副作用もない。薬剤は一頭50円程度に過ぎず手刈りの10分の1という。大きな羊を倒し立たせ、中腰で電動バリカンを使い毛刈りする重労働。腰を痛める作業員が多く低賃金だった。羊にとっても災難で、下手な作業員に当たると骨肉まで切られ出血もしばしば。豪州の連邦化学産業研究機構がヒゲタに目をつけ量産化に漕ぎつけた。非上場のため、■■■■■■(****)とつき合うのもいい。創業341年、業績堅調、圧倒的な売り長で誘惑に駆られる足取りだ。
日経平均は28円安。8726円の引け。出来高16億株、売買代金9500億円。TOPIXが9日連続安となり19日転機になりそうだ。政府の海外不動産取得解禁が伝えられ、東証REIT指数が高い。不動産、医薬品、食品、インフラ更新など内需関連に分がある。愛知県がんセンターで「CPP44」(ペプチド)による肝臓・白血病がん治療法が開発され、■■■(****)をはじめペプチドワクチン関連が堅調。■■■■■(****)も高い。■■■■(****)が年初来高値を更新した。■■(****)が5月から別人の動き。★★★102が胆道がんに有効で治験第IIからIII相間近。一本立ちも考えられる。「ハーバード白熱日本史教室」(北川智子著)の面白さが海外でも受け始めた。われわれも100年以上の会社から学び自信を取り戻す時がきた。(了凡)