証券ビュー

紫玉庵

これから1年    紫玉庵  6月12日 (2012.06.12)

想像なしに創造できず

自律なしに自立できず

これから、あと一年、世界は、どんどん動きます。

資金の流れで言えば、

9億人が利用するといわれたフェイスブックが

上場しても、価格がすぐに崩れだしましたが、

その背景には、何があるのでしょう。

マスコミによる吹き上げなど

全く何の効果も持たないほどの

凄まじい実情が、

欧米の金融世界に今、広がっています。

東京の地価、

そして電力会社の資産価値

を維持するために、

日本のエスタブリッシュメントたちは、

相当な無理を繰り返していますが、

これは、誰に利益をもたらすのでしょう。

そもそも、その先に何が待っているのか。

福島原発に関しては、

この5月GWが過ぎてから、

予想していた通り、4号機が抱える、

人類に破局をもたらす危険性が、

世界中で認知されだしました。

この問題は、単にエネルギー問題でなく、

科学技術の現実や方向性も踏まえ、

通貨や所有権、国境、

さらに、

未来を作り出す個人の意志の引き出しなど、

これから、

どんな文明システムに切り替えればいいか、

その基本哲学と

生活パターンのモデルを提示しないといけません。

モノつくりが得意な日本であっても、

この円高下で日本企業は、

これまでの「工業化」は海外でやるしかなく、

新しい産業・・・・そのまえに、

どうやって豊かで幸福に、持続的に暮らすか、

原点からの検討が必要です。

特に、私たち自身が、

地域や国家が持つ経営資源を、

何を実現するために、活かすのか、

ゼロの状態からに戻って、全員参加が前提です。

地域で人間が暮らすときには、

インフラ整備や弱者対策など、

公的負担は必ず発生します。

これらは、何らかの形で、

解決しなければなりません。

これを、一旦、税で集めた資金で

公的機関が行うと言う発想のままで

いいのかどうか、真剣に考えるべき問題です。

補助金をひねり出しながら、

既存体制を維持したい人間では、

今回の隘路は突破できないでしょう。

「神は、われわれとともに、成長する」

これが意味するところは、

宇宙の法則や、神の姿(機能・性質)について、

われわれが言葉を駆使して、

どんなに捕らえても、

それは、常に一部でしかないことをいいます。

そして、私たちは一人ひとり、

誰もが、「葡萄の粒」です。

これには区別はありません。

私たちは、誰もが、神の一部ではありますが、

自分ことを、全知全能の神、

もしくは、その代理人であるかのように

考える人間の傲慢さは、

本当に、未熟な精神が

生み出している理解なのです。

しかし、

想像がなければ、 創造できず、

自律がなければ、 自立達成できません。