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企業レポート

再び上方修正も エイケン 6月13日 (2012.06.12)

事業拡大に乗り出す

懸案の基盤インフラ一新

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エイケン工業(7265・JQ)は堅調。予想以上の折り返し。5月30日上方修正している。国内カーショップ向けフィルターが見込みを上回り、原価・販管費の改善によるもの。3Qから輸出(円建て)の受注増が新たな手掛かり。鋼材はじめ原材料高一服も支援材料。再び上方修正を期待できそうだ。事実、震災、原発事故、円高など下振れした前期の修正場面。総工費の8億円を投入し本社工場の設備を一新しただけに、償却負担約2億5000万円(前期2億2600万円)をこなすところ。建屋が3月完成し耐震基準を文句なくクリア。塗装、プレス、梱包など内製化に取り組んでいる。昨年の9月に出した高性能フィルターが好調。海外でも「日本製」が受けており、ロシアやフィリピンなど評価が高い。燃焼機器は頭打ちだが採算を確保している。

2012年10月期(非連結)は、売上高46億2700万円(3%減)、営業利益1億3300万円(47%減)、経常利益1億4700万円(43%減)、純益6000万円(58%減)に見直した。配当は期末10円の予定。懸案の基盤インフラを一新し事業拡大に乗り出した。昨年12月9日定款一部変更によるもので、自動車部品のほか自動2輪、産業車両、各種輸送用機器。金型のプレス、溶接、板金加工に樹脂、電気器具、機械器具など追加。ポスト震災・原発事故・円高に踏み込んだもの。今年、来年調整運だけに出番待ちだ。輸出は計画通り16億円ペース。今年3月から北方領土返還に意欲を見せるロシア。これまでのドル決済に一線を引き、日本と交流を望んでいる模様。実現すると面白い。会社が調整運にひきかえ、早馬社長(55)が上昇運。今後も後半尻上がり。中電の浜岡原発再稼働は未定だが、前年節電実績があり問題ないという。よくやっている。

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