証券ビュー

アンコール伊勢町

日本主導の金融秩序 日銀総裁の壷振りが局面打開 (2012.05.23)

買い戻しが入り高い。自律反発した。21日のNYダウ135ドル高、ナスダック68ポイント高を受けたもの。円ドル79円、円ユーロ101円など小康状態。23日に日銀の追加緩和も考えられ、■■■■■(****)を筆頭に反転のきっかけをつかんだ。日経平均を見ると、2、3月初動に対し4、5月往って来い。金融緩和が不十分なためで、さらに6月19、20日のFOMCにかけて追加。4、5月裏目に出たが、6、7月戻すと述べた。総裁壷を振り、売り買い煽って逃げを打つ相場。ギリシャ再選挙を巡り、むしろ外資のポジションが動揺している。国内勢は手口を見ても3割前後。極端な薄商いが続き見送り。初動のように、外資とディーラーの出方にかかってきた。このほど『(日本人)』を出した橘玲(たちばな・あきら)。株式投資はもう利益を生まないという。泣きどころを突かれたが、従来の延長上によるもので、例外がつきもの。資本主義、民主主義が限界を迎えようと、どちらも捨てるわけにはいかないためだ。たとえば日銀が新たに壷を振り、外債購入に踏み切ると日経平均急反発。インフレターゲット1%も、2、3%になれば引き締めで修正できる。たとえ延命でも資本主義、民主主義が息を吹き返す。人間はいざとなれば保守的で、カネとモノが動き出すと利益もでるはず。でた分株が上がり行き過ぎると下がる。前週、取材先で訊かれた。株はこれからどうなりますか。御社が見込みより増益なら上がります。逆に可能性如何ですか。3月まで予想以上。4月からわからなくなりました。相場が動かないのも当然。日銀にとって満を持した4月27日を境に再び円高に振れ、デフレがぶり返しているためだ。22日の日経1面囲みによると、米戦略国際問題研究所が日本に対しIMF債引き受けを通じて一段の緩和が必要という。日銀は今もグローバル・フォースに監視されているが、直近風向きが変わってきた。31面を見ても全段日本主導の金融秩序を伝えるメッセージ。彼らの日本叩きは12月22日のフォトンベルトが最後の作戦といわれるだけに拍子抜け。原発を全部止めて節電に成功し、フォトンベルトの放つ電磁波をしのげば、文句なしに日本の勝ち。夏場以降、「住専」グローバル版が起きようと、日本仕様のスキームなしに方法がない。してみると、悲鳴に満ちた書店の店頭に並ぶ日本叩きのベストセラーも22日から時代遅れ。今後「日本主導の金融秩序」がグローバル版に組み込まれ、円安とインフレを足場に輸出採算回復。所得・雇用・人口増をもたらし、不動産と株もインフレを先取りして高い。日本復活につながるわけだ。再三述べたように、今年2月40年続いた円高修正。円安に変わった。日銀総裁の壷振りが局面打開の手掛かりだ。
日経平均は95円高。8729円の引け。出来高15億1900万株、売買代金9100億円。薄商いで頼りないが、引け際明るいセンチメント。調整一巡、急反発が予想される。円ドル79円後半、円ユーロも101円台後半になり円安のシグナル。反転の旗手■■■(****)が12万円で引けた。逆三算で底入れしただけに強い。ゲノム創薬が世直しにつながる。■■■■(****)は323円の引け。大底圏にあり、抗菌性ゼオライト「ゼオミック」が手掛かり。83年に世界初の無機抗菌剤として製品化され来年30年。原発事故に伴う除染に対し、ブームを呼ぶことも考えられる。エネルギー関連、業績と勘案しても安い。(了凡)