原発事故収束に時間 それでも復興需要本格化 (2011.04.10)
東北・関東大震災から3週間。市場は3月30日から明るさを取り戻した。福島の原発事故収束に課題を残しているが、被災者はじめインフラ、ライフライン関連、工場の一部で復興に向けた動きが活発。市場でも一次被害20兆円といわれる需要を巡り、これまで満遍なく理想買いが入った。11日から小回り3ヵ月、6月上旬まで調整と受けとめているが、やがて現実買いが予想され、市場は具体化する受注増を先取りする。もっとも、原発事故収束には冷却水循環機能の回復しか方法がないといわれ、予想以上の長期戦。放射能汚染を太平洋に飛散している偏西風のおかげ。政府の「大本営」発表に信憑性がない。100度以下の冷温停止、収束を実現するのに通常5年かかるという。しかし、復興需要は確実に顕在化。いくつか関連銘柄を紹介する。耐震補強工法ピタコラム、ウッドピタで全国展開の■■■■■■(****)。3月15日392円を安値に反発。400円台半ばの水準。民間、公共施設でも相当な受注増が見込まれる。樹脂バルブトップ。パイプ、継手など配管材料大手の■■■■(****)。3月15日177円を底に水準訂正。広範なインフラ関連需要を期待できる。1株当たり連結純資産394円(3Q累計)に対し60%弱にとどまり割安。2番底を拾うところだ。卸売の ■■■■■■■■(****)も見逃せない。港湾や河川工事に使われる鋼矢板が目玉。仮設資材の調達に不可欠なネットワークも魅力。1月31日下方修正したが、3月25日230円を高値に値もちがいい。4月以降、大幅な水準訂正が見込まれる。一方、震災に伴い特損を計上する ■■■■■■■■(****)と■■■(****)も一転ビジネスチャンス。ともに5年第調整し、3月15日安値をつけた。出番待ちの姿にある。異色なところでは、■■■■■■(****)。コンクリート橋梁工事トップ。3月15日418円を高値に日柄整理に入った。出来高1万株を目安に拾っておくと面白い。 (梵天)