ギリシャの次にスペイン 売り買い煽り逃げを打つ相場 (2012.05.15)
買い戻し一巡後小動き。往って来いのまま。大半見送られた。中国の預金準備率0.5%引き下げ、JPモルガン1600億円デリバティブ評価損、ギリシャ無政府状態など当面相殺。■■■■■■(****)をはじめ主力の動きが鈍い。中国の追加緩和を手掛かりに■■■(****)と■■■■■(****)が戻した程度。11日現在、騰落レシオ66%まで下がり陰の極。途転買いのタイミングと述べた。日経が14日から産経のイメージに変わり、気取っている割にやつれた印象。大口スポンサーの窓口に相当する■■(****)も色褪せて見える。今後11月の米大統領選にかけてひと相場。おそらく、売り買い煽って逃げを打つ相場。一段と欧米の資金繰りが窮屈になっているためで、ギリシャの次にスペインが控え、すっかり余裕を失った。日本は維新以来、どんなに苦しくとも対外債務を100%返済した実績が現在の信用。それはいいが、目に余る国会の内輪もめ、無罪になった小沢控訴、東電丸抱えの原発再稼働を巡る対立など欧米債務危機の備えがなってない。沖縄の米軍海兵隊9000人グアム移転も、尖閣を含め沖縄の安全を中国に任すようなもの。2010年11月尖閣諸島「漁船」衝突事件が半端な処理でうやむやだけに本番が予想される。東京都が買い取るべきは東電の原発。受益者負担によるもので、福島、新潟、青森県(2017年稼働予定)も東北電のテリトリー。最初から間違っている。スウェーデンの場合、電力会社の本社内に原発が置かれ、社長を含め全社で管理。いざとなれば国民負担、緊張感が清々しい。それにしても膠着状態。後場拍車がかかった。リーマンショック後4年を数え、07年550〜600兆円だった時価総額が現在270兆円。5年で半分になった。上場会社の純益が当時の半分に落ち込んでいるためで、700万人といわれる個人をはじめ年金基金、事業・金融法人等しめて300兆円前後吹っ飛んだまま。日経平均9000円割れ、騰落レシオ66%、今後増益の見通しであれ、買い進むに限度がある。せいぜい外資か証券会社のディーラーが対象。2月14日と4月27日、日銀の追加緩和が反転の呼び水とみられていた。蓋を開けると、昨年11月から日経平均2000円高に対し1000円安。3ヵ月前に逆戻り。踏ん張りどころだ。日銀の保有国債が年末92兆円になる見込みで、戦後初めて流通紙幣83兆円を上回り、2001年に決めた銀行券ルールを破る見通し。批判もあるが、100年に1度といわれるリーマンショック、大震災、原発事故、超円高、欧米債務危機など異常事態が定着。平時扱い、小出しの緩和で回るはずがない。2011年度末に国の借金959兆円というが、650兆円の国有財産を加味すると実質309兆円。日銀の「英断」に口を出すな。早ければロンドン五輪後、大変な事態を迎える。
日経平均は20円高。8973円の引け。出来高16億5900万株、売買代金9900億円。時価総額の1割、2兆7000億円欲しいところだ。債券が銀行救済と国債囲い込みで300兆円規模になりいびつ。2月に円高修正からインフレのきっかけをつかんだが一進一退。■■■■■(****)が続伸した程度である。■■■(****)は12万3100円の引け。信用の投げが出た。前期■■■(****)38億円(38%増)、■■■■(****)17億円(9%増)の研究開発費受け入れを巡るもの。拍子抜けして窓を埋めた。1、2年かかろうと特大の玉である。■■■■(****)が154円の引け。今期の完工87億円(20%増)に対し営業利益1億円の予想。前期並みでは収まらない。(了凡)