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企業レポート

一転して増益 石塚硝子 5月10日 (2012.05.09)

ボトム圏で見直し余地

創業200年を視野に軌道修正

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石塚硝子(5204)はボトム圏。踏ん張りどころだ。前期連結3、4Qの落ち込みによるもので、4月16日の修正発表が手掛かり。同23日明らかになった決算発表によると、今期一転して増益の見込み。2012年12月立ち上げた中国広東省の食器生産子会社(前期から連結対象)不具合解消が主因。紙容器(前期連結6%営業増益)、プラスチック容器(同35%営業増益)が健闘しているだけに、ガラスびん(営業損失8900万円)、ハウスウェア(同5億1600万円)の採算改善が課題。ことに、ハウスウェア(ガラス食器等の製造販売)。中国子会社(ローコスト)、岩倉工場(多品目小ロット)、青森子会社(ハンドメイド)の 3極生産に移行。新年度概ね順調という。昨年11月述べたように、2012~13年調整運。2019年(創業200年)を視野に軌道修正とみられ、14年以降の上昇運に備えるところ。2月14日、4月27日の追加緩和を含め円高修正、インフレターゲット1%も今後の支援材料とみられる。

2013年3月期(連結)は、売上高575億円(1%増)、営業利益11億5000万円(88%増)、経常利益8億円(34%増)、純益2億円の見通し。配当は期末4円を据え置く予定。前期3、4Q落ち込んだだけに巻き返す公算が大きい。ハウスウェアの3極生産が軌道に乗ると生き返る。利回りでも見直されるはずだ。

 

 

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