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企業レポート

4期ぶり12円配当   田中精密 5月9日 (2012.05.08)

溜めの大きいのが魅力

グローバルな新体制に脱皮

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田中精密工業(7218・JQ)はV字型回復。前期3Qから急ピッチ。4期ぶり12円配当に戻す見込みだ。4月27日ホンダの決算発表と連動するもので、今期4割増430万台と最高の世界販売を打ち出した御大に呼応。来年1月インド稼働を目安に日本、米国、タイを結びグローバルな新体制に脱皮する見通し。円ドル80円、バーツ2.60円、ルピー、1.56円が基準。次世代の仕込み、立ち上げが大詰めにさしかかった。08年4月に国内初のハイブリッド部品、米国で新機種ロッカーアーム、タイでも4輪車拡大など新たな中期計画を発表して4年。この間リーマンショック、大震災、タイ洪水等々こなしただけに溜めの大きいのが魅力。4月27日に日銀が計70兆円の追加緩和を上積みしたのも円安要因。1Q(前期7月28日)、2Q発表(同11月1日)を通じて昨年大幅に落ち込んだ反動も考えられる。6月22日付でオーナー(相談役に就任予定)に代わり、長岡専務(59)が岩井社長と並び代取に昇格。若返りと同時に「ホンダイズム」もうかがえる。08年(創業60周年)を節目にバッテリーが変わり新チームになった印象。2012、13年調整運だが、ホンダが12年後半から5年上昇運。これから2年、仕込みがモノをいいそうだ。

2013年3月期(連結)は、売上高450億円(24%増)、営業利益23億6000万円(3.5倍)、経常利益21億2100万円(3.3倍)、純益10億円(4.2倍)の見通し。中間配当6円の予定。国内、米国ともに主力製品のロッカーアーム立ち上げを目玉にタイ拡大、インド稼働など目新しい材料。国内とタイのリバウンドが注目される。8日783円(1株当たり連結純資産1514円)で引けたが、3月21日885円を戻り高値に頑強。1,2Qの経過次第で1200円どころも考えられる。

 

 

 

 

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