あく抜け目前買い戻し 261円安から何か始まる (2012.05.08)
GW明け全面安。あく抜け目前。急反発が迫ってきた。3日以降7日まで外部環境の悪化を織り込み、8日売り一巡から買い戻しが予想されるためだ。GW直前の追加緩和にかかわらず、円ドル79円、ユーロ103円台の揺り戻し。11万5000人増にとどまった米雇用統計やEUの「新財務協定」の見直しを求める仏新大統領、ギリシャ第2党になった急進左派連合の選挙結果が主因。意味不明な社会保障と税の一体改革、原発全基停止、替え玉とみられる関越道バス事故など海外にソリが合わない国内要因と対照的。いきなり先物安のツケが4日分回ってきた。このため、終日CME清算値9150円前後で膠着状態。上海、香港も落ち込んだまま。This time is different。 Same as usual。買うほかない。日経平均の9200円割れは2月15日以来で、同14日に日銀が追加緩和を発表しており往って来い。タイムリーとみられる。当時のポジティブサプライズが4月27日満を持した追加声明に打ち消され、10週連続陽線がフライングになったわけだ。40年ぶり円高修正、インフレターゲット1%を踏まえたもので、これまで10年や20年起きたことから説明できないのは明らか。少なくても40年前を語れないと、Same as usualにならない。そこで、GW明けデフレ組と闘う旨述べた。新たな対応を迫られる動きと幻の経済成長を追っかける10年、20年路線との闘い。17、18日と伝えられるフェイスブックの上場が分水嶺になりそうだ。調達額最大1兆円超という「大物」。3月にアップルが配当再開と自社株買いを発表し、クライマックスを持ち越していたもの。日本の場合、ヘッジファンドの運用者が20~30代とあって、円高株安のプログラムが足かせ。円安株高わずか10週で3か月前の振り出しに戻った。■■■(****)は13万5600円の引け。3月29日、■■■(****)が全疾患適応拡大と新規ペプチド権利譲渡を表明し窓を開けた水準まで押した。4月3日半値戻し調整中だけに、8日全値乃至倍返しの新しい起点になる。■■■■■■■(****)や■■■■■■■■(****) が一服する一方、■■■■(****)変わらず。14日(月)決算発表の予定で、昨年13日(金)だけに受注増が予想される。
日経平均は261円安。9119円の引け。出来高17億9400万株、売買代金1兆1700億円。新安値227(東証1部)を数えボトムゾーンに入った。原発全基停止とあって、今夏ゼロで乗り切ると面白い。これまで1年余り、大震災、原発事故、超円高、タイ洪水などこなしただけに欧米や中国など比較にならない。消去法で日本と述べた通り見直される。政治、経済、メディアも、直近20年の経過をもとに転換期を捉えようとしているが無理。ほとんど役に立たない。上場会社といえども、役員や従業員がサラリーマン化してカーブを曲がれない。与えられた仕事をすれば給料、賞与、福祉つきという慣性の20年。人間も動物であり、稼ぎがないと朝飯にもありつけないという経済原理がわからない。大震災、原発事故にもかかわらずだ。日本の国自体、東電の体質がサラリーマン化して残り、今も幻想として存在している印象。因果や相関関係で説明しようとしても折り合えないもどかしさ。それが民主主義や資本主義の限界となって思考停止をもたらした。5月7日261円安から何か始まる。誰が日本の将来を決めるかといえば相場。ほかにない。
(了凡)