来年行き過ぎて止まる 緊張から解放されるや利食い千人力 (2024.12.10)
週明け小反発。日経平均小陰線の引け。底堅い。前週末の夜間取引3万9350円に鞘寄せ。鳴かず飛ばず。持ち高調整が続いている。11日米CPI、13日メジャーSQを控え模様眺め。プライムの出来高17億9700万株、売買代金3兆8500億円。値下がり500(値上がり1079)。引け後、先物が高い。ロシアRTS807(+0.50%)、WTI原油先物67.92(+1.07%)も確り。前週矢継ぎ早に韓国弾劾案7日採決や仏大統領不信任案が流れ、週明けシリアの反体制派首都制圧。大統領ロシア亡命という。11月20日を転換点に連鎖反応が伝えられ年末・年始加速。25年、9連休明けから米大統領就任式1月20日にかけて拍車。弾みがつきそうだ。7日パリでウクライナ・仏大統領と会談した「またトラ」が時の人。これまでにない盛り上がり。歴代韓国大統領の顚末を連想するネガティブな流れになってきた。旧聞だが、元在ロシア大使館公使の河東哲夫氏(77)を思い出した。Gerexit(ゲレグジット)がタイトル。ドイツがEUを離脱すると戦後の枠組み崩壊。欧州の体制こそ維持できても、ドイツが親ロに転じると究極の瓦解。米欧同盟然り。EU統合が後退し、ドイツとロシア接近により何が起きるか。最大の在独米軍3万5000人が撤退しNATOも瓦解する。強大なドルや軍を持つ米国は一国で覇を唱えるように見えるが、欧州の支持なしに機能しない。国連でも常任理事国5ヵ国のうち英仏2ヵ国が後ろ盾。金融や投資、貿易でも米欧一体の関係にある。容易でないが、ウクライナで停戦が実現し、西側とロシアの関係が冷静になれば収まる。1973年、冷戦たけなわの欧州で開かれたCSCE(全欧安全保証協力会議)が前例。もう一度やって米欧とロシアの関係を安定したらいい。ドイツは今年度からウクライナ支援予算を半減。EUも追随する模様で来年が落ち。行き過ぎて止まる公算が大きい。失敗体験がポジティブな結果をもたらすわけだ。日本はウクライナやイスラエルから遠い一方、市場が世界で最初に開くため迂闊に出られない。しかし、今回史上最大のチャンスを迎えた。
日経平均先物によると、9日大証ミニ3万9310円(+0.26%)に対しラージ同、シカゴ9330円。現物より169円高い。ダウ先物4万4704ドル(-0.10%)。同61ドル高い。VIX恐怖指数13.55(+6.11%)、金先物2678(+0.70%)、ビットコイン円14,773,962(-2.55%)。
9日の日経平均69円高。大引け3万9160円。TOPIX2734(+7)。10年債1.045%(-0.005)。米10年債4.167%(+0.015)。上海総合3402(-0.05%)、香港ハンセン20,414(+2.76%)、インドNifty24,626(-0.21%)、グロース642.81(+1.38%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。緊迫した地合いが続いており何が起きるか予断を許さない。むしろ、緊張から解放されるや利食い千人力。1991年旧ソ連崩壊前、平和の配当が取り沙汰された。(了凡)