証券ビュー

アンコール伊勢町

見送られるのも道理 三角もち合い下放れ6月高い (2012.04.27)

買い一巡後見送られた。依然ワンパターン。受け流している。24、25日のFOMCによるもので、主旨もゼロ金利と景気判断据え置き、追加緩和に含みを残した程度。日経平均は頷くだけで反応しようがない。27日の日銀声明にかかってきた。25日述べたように、長期国債買い入れ10兆円、残存期間3年が目安。TC(日米欧委員会)が前週末東京で開かれ、FRBやECBとも調整したはず。25日0.920%に下がった10年債利回りが手掛かり。ドル、ユーロにも円安に振れ、2月につぎサプライズの有無が鍵を握っている。一方、26日無罪になった小沢判決。時代錯誤の追認材料に違いないが、現政権にとって打撃が大きく、今後政変のきっかけになりそうだ。してみると、見送られるのも道理。25日小幅減益見通しを発表した■■■■■(****)が典型。27日発表予定の■■■(****)、5月9日同■■■(****)も2、3月回復を織り込み4月以降可も不可もなし。3月下旬から買い長となり発表売りが賢明。27日のサプライズを加味しても、好感されるのは不動産、商社、証券、金融程度。日本にはアップルやフェイスブックがない。あるとすれば、ボーイング、MRJなど航空機関連。戦時中ゼロ戦に懲りた米軍が、戦後日本に圧力をかけブラックボックス漬け。それでも、ボーイング787は日本製部品なしに飛ばないという。25日にMRJ納入1年半延期が伝えられたが、三菱航空機の江川社長は技術者増員により月産倍の2機製造に意欲。辰巳の2年、■■■■(****)をはじめ、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、さらに■■■(****)も居どころが一変しそうだ。27日と5月6日がポイント。日銀の追加緩和とギリシャの総選挙が関門とみられ、相場は三角もち合い下放れ。一転して巻き返し。6月にはFRBと連携、さらに追加緩和も考えられ、反転の公算大。26日大幅安になった■■■■■■(****)然り。GW明け安いとすれば6月高い。
日経平均は、わずか82銭高。9561円の引け。出来高15億5500万株、売買代金1兆円。材料待ちで見送られ、不粋な決算見通しに腰が引けた。■■■(****)も安い。14万3900円の引け。しかし■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など堅調。じわじわ水準を切り上げている。辰巳の2年、バイオでも大輪をつけるものが出る。現在起きているのは、1950年代後半から60年代「所得倍増計画」と対極。当時、下村治が「国民一人ひとり購買力を上げる」と結論を出し総需要を持ち上げたのと逆の関係。先進国すべて需要が一巡したという。つまり、お金がお金を買う時代。日銀は「お金で時間を買う」という。要するに、中央銀行がつなぎ融資で痛み止めを打ち、先送りした行財政改革を支援できる時間。ひとまず、辰巳の2年でリミットと考えているわけだ。来年は世界中選挙の反動で至るところにギリシャやスペイン現象。時間切れの跳ね返りが予想される。しかし、その都度日本と米国に資金が集まってくる。やがて、お金がお金を買う時代本格化。25日紹介した為替のプロは「2015年以降日経平均青天井」という。今年2月デフレからインフレに転換。日本復活の初押しに変わりない。(了凡)