証券ビュー

アンコール伊勢町

どちらが残るか見もの 8月上旬に続き二の舞も見え隠れ (2024.10.30)

 続伸。日経平均小陽線の引け。意外高が続く。28日ダウ273ドル高を受け、買いも戻しのほか、1ドル153円台の円キャリーも伝えられ高値引け。与党大敗、首相続投を逆手に取った。首班指名を巡る特別国会(来月11日が軸)まで曲折が予想される。首相が責任を取らず野党と連携を模索しているためで「石破降ろし」一段と拡大。来週5日米大統領選をかぶり反動も考えられる。プライムの出来高15億8600万株、売買代金3兆5900億円。値下がり323(値上がり1275)。引け後、先物も高い。30~31日の日銀政策決定会合、11月1日米雇用統計も大半織り込み済み。持ち高調整に追われる見込みだ。ウクライナや中東など係争地に遠い分、円が安全資産として見直され、与党大敗もコップの中の嵐。円キャリー復活に近い。ブルームバーグによると、米大統領選の年に円がドルや金より好パフォーマンス。日銀の利上げや関税リスクが小さいのも幸い。過去米大統領選前にスイス・フランや米国債、ユーロにも強く、市場が運用難になると決まって円が話題になる。トランプ氏再選を織り込んだといわれる市場で、今後安全資産シフト本格化。8月上旬に続き二の舞も見え隠れする。当時、ヘッジファンドがロング買い持ち、ショート売り持ちで10~100倍のレバレッジ。追い証、仕組み債に八つ当たりした。日銀副総裁の「不安定な状況で利上げしない」旨の声明によるもの。慌てて円キャリーを巻き戻した経緯がある。日米ともに投開票から結果が判明するまで相当時間がかかる。この間あらゆる分野で変化が広がり、安全資産に対し集中リスクが高まるという。日本の政策金利が0.25%にとどまり、依然米国を何百ベーシスポイントも下回ることから、キャリー取引を重宝しているのも事実。むしろ、円安の最大要因になった。29日入手した情報によると、11月1日発表される米雇用統計(10月)で就業者増10万人(9月25万4000人増)。相次ぐハリケーンとボーイングのストが主因。与党大敗、首相続投で生まれ変わる場面だ。
 日経平均先物によると、29日大証ミニ3万9130円(+0.41%)に対しラージ同、シカゴ9125円。現物より221円高い。ダウ先物4万2460ドル(-0.34%)。同76ドル高い。VIX恐怖指数20.12(+1.62%)、WTI原油先物68.30(+1.37%)。金先物2764(+0.32%)、ビットコイン円10,964,984(+2.29%)。
 29日の日経平均298円高。大引け3万8903円。TOPIX2682(+24)。10年債0.970%(±0)。米10年債4.302%(+0.021)。上海総合3286(-1.08%)、香港ハンセン20,701(+0.49%)、インドNifty24,457(+0.48%)、ロシアRTS841(+0.92%)。グロース622.54(+2.08%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。消去法によると、日米勝ちいくさの足取り。どちらが残るか見ものだ。(了凡)