お金増やせば回る経済 ツイストオペ6月30日に終了 (2012.04.24)
23日から新局面入り。三角もち合い放れ。週明け円高に振れ拍子抜けだ。G20を通じてIMFの追加拠出金35兆円が伝えられた程度。仏ダノン買い増しを手掛かりに■■■■(****)が高く、岩国工場爆発を受けて■■■■(****)が安い。それからどうしたというわけだ。要するに、24、25日のFOMC、27日の日銀政策決定会合もサプライズなし。5月FOMCがないだけに、6月19、20日第3次追加緩和が見込まれるという。直近FRBの資産229兆円、ECB274兆円に対し、日銀139兆円にとどまり、日本の緩和余地が一番大きい。しかし、不作為の日銀といわれ、デフレギャップ15兆円解消道半ば。東電の福島第一原発4号機も、危険な核燃料棒を原子炉から取り出せず、米国の国会議員がたまりかねて動き出した。日本はスピードがない。米国がスピードアップして支援せよという。日経平均は後場下げ渋り若干戻した。前週末東京に集まったTCの大物たちが何をするか。1、2週気になるところ。19日スペイン中長期債入札を前に日本が外為特会からIMFに4兆8000億円追加出資を表明。18日の日経平均202円高が彼らの出したサイン。東証の発表によると、3月欧州の買い越し3158億円、アジアも422億円で3ヵ月連続増加。北米は408億円売り越し4ヵ月ぶりという。小泉元首相当時、露骨な対米協力の見返りに選挙支援、株高の風が吹いたのと似ている。4、5月乃至6、7月第2幕に変わりない。日銀の政策決定会合は次が5月22、23日。6月は14、15日の予定。FRBのツイストオペが6月30日終了するだけに、新たな措置を打ち出す公算が大きい。否応なく日銀も追随し再び円安株高。2月に円ドル90円が視野に入ったと述べたが、野村内部でも需給と円相場との相関から2012年末82〜84円、13年末87〜90円というから面白い。ものにもよるが、日本の株は着実に上がる。21日11面に日経が紹介していたリチウム空気電池。IBMと■■■(****)、■■■■■■■(****)が取り組んでいる次世代電池。20年前「燃料電池」が実用化されたように、今後10年足らずで1回充電800キロのEVが走るようになる。■■■■(****)と■■■■(****)も中長期妙味。つき合えるかどうか。■■■(****)もそうだ。14万4300円で引け5月にかけて次のステップ。6月以降ついていけるかどうか。■■■■■■■(****)にもいえる。23日リリースを発表し、昨年6月15日に中国生物技術集団公司グループと結んだ包括的事業提携の第一歩。いよいよ臨床検査薬事業が始まる。267円で引けたが奥の深い材料である。
日経平均は19円安。後場も手掛かり難のまま9542円の引け。出来高15億3200万株、売買代金9200億円。来年4月抗癌剤の保険適用拡大を巡り医薬品株が賑わった。しかし、ドル81円台前半、円ユーロも107円台前半の攻防。外資が円安株高に馴染んでいない。主力が軒並み安になった。今後予想されるインフレについて高橋洋一のコメントを引用する。現在米ドル2兆ドル、日本円140兆円存在し円ドル70円だが、日本円240兆円なら1ドル120円。小泉政権当時のレベル。日本製の自動車をはじめハイテク機器が半値で買える。どんなに生産しても受注をこなせない。しかも長期化する。いきなり100兆円でなく20、30、50兆円ペース。経済はお金の量を増やせば回る。(了凡)