新年度テイクオフ 日東工業 7月31日 (2024.07.30)
2026中期計画骨子
グループで内堀と外堀も固めた
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日東工業(6651)はテイクオフ。連結収益一段と拡大。全事業ストマート化に着手した。新年度瀬戸新工場稼働によるもので、2026中期経営計画が骨子。ビジネス拡大を通じて機会対応を促す一方、経営基盤強化を目指しリスク対応も強化。成長の仕組みを確立する。主力の電気・情報関連製造・工事・サービス事業、電気・情報インフラ関連流通事業、電子部品関連製造事業、グループ経営基盤をベースに3月立ち上げたEMソリューションズが目玉。瀬戸新工場稼働に伴うもので、太陽光発電システムやカーボンフリーの電力購入により100%再生可能エネルギーで電力を賄う仕組み。環境配慮型にふさわしい。EVリユースバッツテリー10年保証(国内初)を開始した。2023同計画で連結売上高が計画を上回る一方、営業利益未達だけに2026同計画を前にやり切る見通し。数値目標によると、連結売上高2000億円、営業利益150億円。ROE9.0%が目安。配当性向100%を50%に見直し全体のバランスも改善した。直近の時価総額1343億円(前期末純資産1086億円)、配当利回り3.86%、PER12.98倍、PBR1.16 倍などリフレッシュ。創業の地に25万㎡(本社7万4000㎡)の瀬戸新工場がグリーンプロジェクトとして動き出した。事業100年のステップ。2013年、サンテレホンと南海電設を子会社にメーカーがネットワークインフラとマーケティング機能で結ばれ事業再構築。15年シンガポールのギャザーゲイツ、19年北川工業などグループに迎え内堀と外堀も固めた。この間、24年度全従業員(直前期末4261)の10%を目指してDX人材を育成し企業価値拡大に取り組んだ。創業の地が次世代の戦略拠点となり感無量の新年度。1967年、東名の名古屋インター東隣で長久手の本社工場が稼働以来。74年、同規模の菊川工場を振り出しに全国展開。さらに、50年後事業100年の拠点を瀬戸に戻した。次の100年に備えたとも受け取れる。前回、四季織りなす瀬戸新工場稼働。100%再生エネルギーで回す公園工場と述べた。24年7月に生成AIのバブルが弾け、やがて地についたものになる。
2025年3月期(連結)は、売上高1800億円(12.0%増)、営業利益125億円(4.4%増)、経常利益同(0.5%減)、純利益97億円(11.3%増)の見通し。配当128円(中間64円)の予定。設備投資58億円(前期185億円)の計画。2026年同計画のうち、グループ経営基盤強化が印象に残った。人的資本の極大化を図り持続的発展につなげる。DXを最大限活用し、ビジネスプロセスの変革やイノベーション推進。グループの研究開発を高める上で持続可能な社会の実現を目指す内容。これまでにない盛り上がりだ。算命学で社運を調べると、24年絶好調でオーバーワークに注意。無理がたまっている。少々疲れても回復。新しいサイクルに向けて動き出すとタイムリー。黒野社長(65)は出番に備え呼吸を整える場面。26~27年最大のチャンス到来という。24,25年を乗り切ると次の山が見える。