ポジションアップ
健康経営による正のスパイラル定着
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中京医薬品(4558)は巻き返し。新年度ポジションアップ。反転待ちだ。前期未達の中期計画を反芻するもので、失敗が成功につながる場面。4月から人事制度を改定し生産性向上が注目される。前期、品目別に常備配置薬(4.6%増)のほか医療品(71.9%増)、生活流通・その他(21.7%増)、売水(2.2%増)など高い伸び。部門別には、小売(2.1%減)に対し卸売(53.7%増)が圧倒。同3Qから尻上がりだ。「健康経営」をはじめ組織の垣根を越えた人財による各種プロジェクトや委員会の実施によるもの。さらに、制度改革や成長戦略の推進を図るという。配置300年のアナログをベースにAI30年のデジタルをミックスしたハイブリッド経営がベース。年明け能登半島地震で配置業界の打撃も深刻だけに、トップの富士薬品グループと唯一上場企業の同社が業界をリード。前途に光明を見出した。年明けに続き社内報「きずな」復刊第2号(通刊90号)を発行。楽屋裏と入社式懇親会から歓声が上がった。成功体験から何も生まれない。失敗から学ぶ方が精度も高いと屈託ない。2022年5月発表した前中期計画の事業数値目標、達成状況及びその理由を検証し、改良・改善に余念がない。前回、次なる成長に向けた投資7つを紹介した。次世代のインフラを目指し長期ビジョン、経営の基本方針、経営戦略、人財育成計画、健康経営、社会的責務・使命の取組強化、重要施策が骨子。一例がヘルス・ケア事業(家庭医薬品等販売事業小売部門)。顧客の拡充、新規事業所の開設、配置薬等の委託販売強化、超高齢社会やフレール(老衰)、社会環境の変化に合わせた商品開発、電力媒介及び保険事業の推進など網羅。徹底している。ライフ・ケア事業(家庭医薬品等販売事業卸売部門)も推して知るべし。前期を境に一丸となってきた。
2025年3月期(非連結)は、売上高62億円(1.2%増)、営業利益1億4000万円(9.3%増)、経常利益1億6000万円(8.8%増)、純利益5500万円の見通し。配当5円(中間2.50円)を据え置く予定。一見何の変哲もないが、24年3月に5年連続「健康経営優良法人 2024」(大規模法人)に認定され、健康経営による正のスパイラルが定着した。企業イメージ上昇に伴い求職者が増加。さらに健康投資で企業収益増加。健康の維持・増進が図られモチベーション・集中力・生産性向上。離職率の低下が見込まれる。算命学で社運を調べると、2024年好調のど真ん中で大活躍。経験値の高さと確かなスキルをあちこちから求められる。みんなの手本という。米津社長(60)は会長と同運で24年天と地のメッセンジャー役。過去数年困難を乗り越え、強靭なメンタル、思いやり、経験値が備わるなど好循環に入っている。※8月5日発表された決算にご注目ください。