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企業レポート

いい得て妙 中京医薬品 2月14日 (2024.02.13)

あく抜け新年度の助走 
一度優勝し胴上げなしに収まらない
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 中京医薬品(4558)は事実上底入れ。反転が近い。第3四半期発表によるもので46.7%営業増益が主因。年度末にかかってきた。1月末、消費者庁の景品表示法の措置命令に再発防止策を呈示しあく抜け。主力の小売・卸に配置も巻き返し。新年度の助走とみられる。日経平均の戻り高値更新に見合うもので、6日一時240円をつけ大商い。アナログ300年にデジタル30年をミックスしたハイブリッド経営に光明を見た。中期経営計画に基づくもので、長期ビジョンから重要施策まで8項目。前中期経営計画(2019年4月~22年3月)を受けヘルス・ケア、アクアマジック、ITシステム投資、資本政策、ESG・SDGs、ガバナンス挙げて健康経営。売上高60億円、営業利益1億8000万円、経常利益2億円。営業利益率3.0%、ROE2.5%(2025年3月期)が目安だ。日本置き薬協会によると、配置従業者数毎年10%弱減少。直近、寡占化が進む中で中規模販社が各地で活躍中。むしろ、日医工や廣貫堂、中新薬業など医薬品の一時製造停止問題をきっかけに業界が使命を取り戻した。自社の利益や発展より、業界の課題に顧客の健康が先決との指摘が多い。その点、22年6月営業権を譲り受けた静岡の約2万件が将来を占う材料。営業権買収、稼働率向上、値上げなどデフレからインフレの転換点。RO(逆浸透)膜システムによるアクアマジックも引き合いが増加している。年明け、社内報「きずな」復活。45年前発行され昨年10月「はんだ山車まつり」と連動。コロナの影響で通常より1年遅れ6年ぶりだ。人口12万人の半田市に2日間で延べ55万人の盛況。同社の復活と縁がある。重要施策のうち次の成長に向けた投資が興味深い。ヘルス・ケア事業の顧客増加と営業エリア拡大、「レンタルサーバー」の顧客拡大、アクアマジック事業の新規顧客拡大など7つ。核心に迫るもので意欲的。配置唯一の上場企業で生まれ変わる見通し。1997年の上場から27年数え、人口動意でいうボーナス期の真っ只中。若手が稼ぎ頭になっている。山田会長(78)と米津社長(59)中心に経営陣ベストメンバー。社外取締役も奮っている。一度優勝し胴上げなしに収まらない。
 2024年3月期(非連結)は、売上高57億円(0.1%増)、営業利益8000万円(34.0%増)、経常利益1億円(25.5%増)、純損失5400万円と従来通り。配当5円(期末2.5円)を据え置く予定。溌剌としていた。算命学によると、24~25年ポジションが上がり26~27年用心。28~30年運気好調という。会長と社長が同運で天地のメッセンジャー役。過去の低迷期を乗り切り強靭なメンタル。人への思いやり、幸せに生きるための経験知が備わっている。今年磨きをかけ沈んだ世界に夢と勇気、希望を与える存在という。いい得て妙だ。※5月14日発表予定の決算にご注目ください。

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