サンタラリーの谷間 13日FRBが新たな見通しを発表 (2023.12.05)
週明け反落。日経平均小陰線の引け。サンタラリーの谷間とみられる。米長期金利一時4.19%と3ヵ月ぶり低水準。1ドル146円台前半の円高に振れ一時408円安。NY金先物が初めて1トロイオンス(約31.1g)2152ドルをつけ米利下げ観測を織り込んだ。ビットコインも高い。イスラエル軍がガザ南部に侵攻する一方、中国の恒大集団整理見送りも伝えられ後場膠着状態。ダウがいち早くソフトランディングをリードしただけに辻褄合わせと考えられる。先駆した大型やハイテク、輸出関連が売られ出遅れバリュー株も立ち往生。買われ過ぎと売られ過ぎで持ちつもたれつだ。ブルームバーグによると、2008年(リーマンショック)以降最高の11月が問題。頻繁になったFRBの利下げ観測に伴い堰を切ったように株が買われ、ミーム、暗号資産、利益の出ないテック株などダッシュが続いた。ボラティリティがコロナ前の水準に落ち込み、あらゆる資産のラリーを経て10%調整した7、8月と似たような場味。12月早々サンタラリーが一服し、年末年始FRB の金融引き締めキャンペーンと同様、ゲームオーバーに終わる公算もある。売られ過ぎと買われ過ぎの調整が続くわけだ。にも拘らず、来年11月米大統領選をトリに世界76ヵ国で選挙があり材料に事欠かない。前日述べたように、ダウと金先物を水先案内に原油先物も来年の走り。おまけに、地球温暖化が加速する見通し。このため、悲観しても始まらない。戦争どころでない。縦より横のつながりが光明をもたらすという。4日入手した情報によると、世界は中国の台頭を準備できていない。消費より投資を重視する均衡を欠いた政策が世界の繁栄を脅かすといわれ、一見消費を拡大すれば余剰を吸収できるというが的外れ。さらに消費を拡大し、世界が環境面で耐えられるか進退窮まるという。世銀によると、米国で1000人当たり自動車保有台数800台余り。中国200台弱だ。1人当たり水の消費米国の3分1、家庭ゴミ同4分の1にとどまる。消費がGDPの54%に達し、1人当たり過去10年で倍以上に拡大した。一部身の丈を超え高級品で世界の3分の1、スマホとエネルギーでも4分の1を占める。米元安全保障の高官は、著書で「地球が果たして中国の途方もない消費と廃棄物を吸収できるか」呼び掛けた。株主や消費者はコスト負担しないだけにサンタラリーどころでない。あらゆる市場が7~9月持ち越した巻き戻しを先送り。シートベルト着用に踏み切った。むしろ、中長期日本のポジションが上がるとみられ冷静な対応が望まれる。
日経平均先物によると、4日大証ミニ3万3065円(-0.29%)に対しラージ3060円、シカゴ同。現物より17円安い。ダウ先物3万6235ドル(-0.19%)。同11ドル安い。VIX恐怖指数13.25(+4.91%)、WTI原油先物73.22(-1.15%)。金先物2086(-0.17%)、ビットコイン円6,108,627(+4.36%)。
4日の日経平均200円安。大引け3万3231円。TOPIX2362(-19)。プライムの出来高13億1500万株、売買代金3兆3200億円。値上がり699(値下がり907)。10年債0.685%(-0.015)。米10年債4.248%(+0.029)。上海総合3022(-0.29%)、香港ハンセン16,646(-1.09%)、インドNifty20,686(+2.07%)、ロシアRTS1081(-1.22%)。グロース713.40(+1.81%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)など。13日、FRBが新たな見通しを発表する予定だ。(了凡)