シートベルトが必要に 7~9月持ち越した巻き戻しを先送り (2023.11.28)
週明け反落。日経平均中陰線の引け。後場もみ合いだ。24日ダウ117ドル高を受け一時戻り高値を更新する一方、上海総合3031(-0.30%)、香港ハンセン17,525(-0.20%)などアジア株安がブレーキ。プライムの出来高12億4800万株、売買代金3兆1000億円。値上がり631(値下がり973)。27日の日経1面トップが株式購入権、税優遇を拡大なら、準トップで内閣支持、最低の30%と隣り合わせ。アクセル不十分で一進一退になった。日本の場合、東証の売買高(1日平均3.5兆円)の70%米系ファンドのタックスヘイブン(オフショア)といわれ、米国株の動きに尾ひれがついたもの。同ファンドが8月から利食いに回り、国内の個人投資家が買い越しでも売り負けて上がらないという。市岡氏によると、エコノミストオンラインで民間の資金需要を食う米政府債務と手厳しい。11月中旬、10月の米物価上昇率が前月より縮小しFRB利上げ終了との見方が強まり長期金利4.4%台に低下。株価も急騰した。それまで一時5%台に乗せた後、米財務省が長期債借り換え予定額縮小や新規雇用の増勢鈍化で低下基調にあった。今の長期金利低下は一時的で再び上昇に転じるという。FRBが政策金利を大幅に引き上げ、量的引き締めも実施したのに景気が一向に減速しないためだ。シカゴ連銀のNFCI(金融環境指数)が2022年5月FRBの引き締め開始以降、今最も緩んでいるという。コロナ禍の2年間、巨額の資金が投じられ事後処理に荒療治が必要と譲らない。関連するが、米国ではコロナ禍に伴う様々な名目で4兆ドル(約560兆円)の財政支出が実行された。円との購買力平価で1ドル70円が均衡点。ドルは実力の倍に過剰評価されている。今後約5年で2分の1になる見込みという。24日ロイターによると、アルゼンチンのミレイ次期大統領がIMF専務理事と金融プログラムの解決策を話し合った。同大統領は中銀廃止を公約に「交渉の余地なし」と言明。中銀を潰す意味が銀行に代わって政府通貨になるとわかり体制転換の走り。23年8月現在、FRBも金利上昇により保有する国債と債券価格が下がり債務超過にあるという。起死回生の政府紙幣がデジタル通貨といわれ過渡期そのもの。世界の外貨準備12兆ドル(約600兆円)も5年かけて半分の6兆ドルになる見通し。ガセネタといわず、一度ふるいにかけないと前に進めない。11~12月なければ来年1~3月あく抜け。シートベルトが必要になった。
日経平均先物によると、27日大証ミニ3万3530円(+0.27%)に対しラージ同、シカゴ3510円。現物より62円高い。ダウ先物3万5379ドル(-0.14%)。同11ドル安い。VIX恐怖指数13.12(+5.30%)、WTI原油先物74.61(-1.23%)。金先物2013(+0.53%)、ビットコイン円5,540,850(-1.24%)。
27日の日経平均177円安。大引け3万3447円。TOPIX2381(-9)。10年債0.770%変わらず。米10年債4.471%(+0.002)。インドNifty19,794(-0.04%)、ロシアRTS1144(-0.04%)。グロース712.83(-0.58%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など。7~9月持ち越した巻き戻しを先送りしている。(了凡)