長期緩和の転換じわり 30年デフレを乗り切った日本が例外 (2023.11.10)
3日ぶり反発。日経平均中陽線の引け。後場一段高だ。前日ダウ40ドル安を受け、売り一巡から先物リード。10日SQを控え持ち高調整の買いとみられる。プライムの出来高16億7800万株、売買代金4兆0400億円。値上がり1285(値下がり332)。基調転換には物足りない。ガザ中心部で市街戦激化が伝えられ、イスラエル元首相が人道危機に言及。「このままいくと1週間で国際世論の支持を失う」という。休止要請を拒む現政権にイスラエル国内の風当たりも強く米中最終調整に入った。15日首脳会談の有無が焦点。15~17日サンフランシスコで開催されるAEPCのほか、日中首脳会談もAPECに合わせ打診する動き。入り組んだまま小康状態にある。事実、日銀が9日明らかにした10月30~31日の政策決定会合に長期緩和の転換じわり。10月からYCC運用を見直し金利をつける地ならしに入った。財務省が同日発表した4~9月国際収支然り。経常12兆7064億円黒字となり前年同期3倍で半期ベース最高。持ち高調整の追い風になった。引け後、先物が軒並み小確り。日銀や国内景気の先行きにポジティブな反応がうかがえる。一方、中国が同日発表した10月のCPI(消費者物価)前年同月比-0.2%。3ヵ月ぶりマイナス。9月-3.2%から拡大し食肉消費の6割占める豚肉-30.1%という。公式発表だけに眉唾だが、同時にPPI(卸売物価)も10月同-2.6%で13ヵ月連続低下。どこまでシラを切るか注目される。前日述べたように、3月の米銀破綻をきっかけに世界中負の連鎖。ウクライナやイスラエルで戦争が起きるのも経済破綻が主因。主要国の財政支援が限界に近づき金利や為替に覆面介入もしばしば。世界が「日本化」に染まって見える。唯一、30年デフレを乗り切った日本が例外。内閣府の推計によると、4~6月の需給ギャップ15四半期ぶりプラス転換。着実に改善している。この先、人流やペントアップ(待機)・インバウンド需要に製造業の国内回帰、設備投資など短・中・長・超長期景気好転が見込まれる。岩戸開きと述べた。成功体験を棚に上げ生まれ変わるわけだ。ピンチがチャンス。今年と来年乗り切るだけで世界中のお金が集まる見通し。暴落恐るるに足らず。10~13日といわれる軍事・金融異変に17日米つなぎ予算執行期限など市場で吸収できる。日本中枢135度文明によるもので、英マグナカルタ(1251年)から800年周期。西洋と東洋の主導権が入れ替わる。アインシュタインもびっくりするに違いない。
日経平均先物によると、9日大証ミニ3万2650円(+0.15%)に対しラージ2660円、シカゴ2665円。現物より19円高い。ダウ先物3万4214ドル(+0.12%)。同102ドル高い。VIX恐怖指数14.48(-0.21%)、WTI原油先物75.80(+0.62%)。金先物1954(-0.19%)、ビットコイン円5,571,491(+3.71%)。
9日の日経平均479円高。大引け3万2646円。TOPIX2335(+29)。10年債0.830%(-0.015)。米10年債4.527%(+0.017)。上海総合3053(+0.03%)、香港ハンセン17,511(-0.33%)、インドNifty19,395(-0.25%)、ロシアRTS1105(-0.70%)。マザーズ692.00(+0.37%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。長期緩和の転換じわりだ。(了凡)