30年調整した日本に分 一度も植民地になっていない取り柄 (2023.10.05)
さらに続落。日経平均小陰線の引け。売られ過ぎだ。3日米主要3指数急落を受けたもので、米雇用指標逼迫に伴う米10年債一時4.81%を嫌気。返す刀で米下院初の議長解妊とあって二空の下げ。
引け後三空を見越し先物に買い戻しが入った。6月1日の戻り高値3万3773円に対し、ざっと1割押しの水準。次のFOMC(10月31日~11月1日)に利上げ言及が伝えられ、万一「つなぎ予算」の執行期限11月17日をまたぐと2割押しも考えられる。3月米地銀3行破綻当時の水準に相当し2万7000円台。バフェット氏(93)のドル建ても含み損を抱え、フィッチやS&Pに続きムーディーズ米国債格下げ。目も当てられない。逆に最悪の事態を逐一織り込んでおり、7~9月「三尊天井」をつけたガス抜きとも受け取れる。来年の世界経済を半年や1年早く打診するもので、過去40年先行した米中にひきかえ同30年調整した日本に分がある。米国がドル、中国も人民元防衛にしゃかりき。4日一時150円をつけ円安もピークアウトの範疇だ。何より日銀が異次元緩和を通じてドルを買い支え米国に肩入れ。延べ1500兆円にのぼるという。日本のバブル崩壊で米国に高跳びした資金と同規模だ。いつの間にか日銀が米国の子会社になった。日本の個人金融資産2043兆円(1~3月最高)が後ろ盾といわれる。消費好きの米国に貯蓄選好の日本が持ちつもたれつ。ペリー来航(1853)から今日まで170年のつき合い。日本はさんざんやられても手を貸すのを拒まない。ドル復活に肩入れしている。今は昔、ならず者といわれる北朝鮮や中国、ロシアとバランスを取っているのも事実。有史来、一度も植民地になっていないのが取り柄だ。このため、7~9月巻き戻し10~12月あく抜けに動じない。新冷戦バブルが踊り場。3月から9月まで初動に相当し、嶋中説によると、2023~25年に経済の短・中・長・超長期すべてゴールデンクロス。2日、伊勢の式年遷宮も遷御の儀からちょうど10年。2033年まで20年金座(かねのくら)に入り、1973~93年「ジャパンアズ№1」からバージョンアップ。経済活動が本格化する見通しだ。
日経平均先物によると、4日大証ミニ3万0560円(+0.53%)に対しラージ同、シカゴ0570円。現物より43円高い。ダウ先物3万3258ドル(+0.16%)。同252ドル高い、VIX恐怖指数19.84(+0.30%)、WTI原油先物87.60(-1.83%)。金先物1839(-0.09%)、ビットコイン円4,117,720(+0.50%)。
4日の日経平均711円安。大引け3万0526円。TOPIX2218(-56)。プライムの出来高20億2900万株、売買代金4兆4500億円。値上がり132(値下がり1690)。10年債0.800%(+0.040)。米10年債4.764%(-0.032%)。香港ハンセン17,195(-0.78%)、インドNifty19,436(-0.47%)、ロシアRTS995(+0.21%)。マザーズ677.80(-2.89%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。ニューズウィークによると、シャドーバンキングを中心とする中国の金融問題が90年代の日本と同様国内にとどまり、世界に大きく波及することはない。しかし、貿易を通じて世界に与える影響が深刻。成長率が1ポイント低下すると全体で0.3%落ち込むという。10~12月にかかってきた。(了凡)