中国リスク織り込む ヒト、モノ、カネがどこに集まるか (2023.09.11)
前週末続落。日経平均中陰線の引け。半分「雲」の中だ。中国リスクを織り込むもので、8日75ドル高(7日57ドル高)に拘らずダウを取り巻く「雲」が厚い。8日上海総合3116(-0.18%)に対し香港ハンセン18,202(-1.34%)。新冷戦の行方を探るもので、インドNifty19,819(+0.47%)、ロシアRTS1012(-0.16%)も微妙なニュアンス。9~10日G20(インド・ニューデリー)で米大統領が中国首相と会談を見送った波紋。アップルが中国のiPhone使用制限を受け、2日で6.4%(時価総額28兆円下落)下げたのと軌を一にしている。日本の処理水と並び鍔迫り合い。お互い引くに引けず市場が品定め。日本も中国を念頭に貿易制限や外資排除など対抗策を打ち出し13日内閣改造に踏み切るという。中国が不動産バブル崩壊に見舞われる一方、米国も商業用不動産がメルトダウン状態。ウン兆円といわれるローン・関連投資が銀行ほか経済全体の脅威といわれる。ウォール・ストリート・ジャーナルが8月30日の世論調査でバイデン氏とトランプ氏の支持率ともに39%。接戦でも否定する有権者が58%と伝えた。何かあると一本になるものの隙間風が吹いている。5日、米財務省が8月以降米国債発行額を7月から6割増の3450億ドルにする計画を発表。現在の債務上限に見合うもので、9月末にかけて金利上昇、ドル高が見込まれると述べた。中国のバブル崩壊がリーマンショックに遠く及ばないとしても、9~10月一時的にブラックマンデー再来が考えられる。外資や出遅れた国内勢の種玉が余りに少ないためだ。バフェット氏の商社株を含め、一連の懸念材料を払拭する上で今秋ガス抜き。主力の■■■■(****)や■■■■■(****)、■■■■■(****)などふるい落とし。24、25年辰巳だけに絶好の買い場とみられる。出遅れの一環として■■■■(****)、■■■■■(****)も利回り採算に乗る見通し。中国が世界を敵に回し建国100年(2049年)に向けて第2次文化大革命。50年前、毛沢東の共同富裕をコピー。米国に新冷戦を仕掛けた矢先バブル崩壊のしっぺ返しだ。異常気象の洪水と相俟って天変地異。旧王朝の版図回復と称して軍事力強化。新地図を更新。ナポレオンやヒトラーも呆れ返る大風呂敷。米国に太平洋の半分よこせといった。日本も第1、第2次大戦で欧米植民地主義に追随。焦土になるまでぼろ負け。戦後罪滅ぼし。中国をはじめアジアにODA(政府開発援助)を通じて復興を支援している。市場は、ヒト、モノ、カネがどこに集まるか知っている。
日経平均先物によると、直近大証ミニ3万2510円(+0.28%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より97円安い。ダウ先物3万4607ドル(+0.23%)、同30ドル高い。VIX恐怖指数13.84(-3.89%)、WTI原油先物87.23(+0.41%)。金先物1942(+0.01%)、ビットコイン円3,831,478(-0.21%)。
8日の日経平均384円安。大引け3万2606円。TOPIX2359(-24)。プライムの出来高16億3800万株、売買代金4兆0500億円。値上がり277(値下がり1508)。10年債0.650%(-0.005)。米10年債4.261%(+0.012)。マザーズ750.25(-0.64%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など。中国リスクが先決だ。(了凡)