証券ビュー

アンコール伊勢町

「雲」が下に見える 巻き戻しあく抜けにもオープン (2023.09.05)

 週明け6連騰。日経平均小陽線の引け。「雲」が下に見える。10日線3万2277円が25日線3万2260円を抜きゴールデンクロス。高値引けだ。引け後、先物も高い。NY3連休に拘らず上海総合3177(+1.40%)、香港ハンセンも18,844(+2.51%)高値引け。処理水問題を棚に上げ、前月末中国当局が住宅ローン規制緩和を発表。1日北京と上海の中古住宅販売が前週末に比べ倍増。新築住宅にも頭金と既存ローン金利を引き下げ、9月2日間で北京の販売が8月3100戸の半分超に急増。買い戻しとみられる。一方、4日夕刊フジが中国の不動産バブル崩壊に伴う異常事態を伝え、首吊りや飛び降り、投獄など共産党や政府幹部を摘発。既得権の吊し上げが伝えられた。事実なら売り方を殺し、買い方も刺し違える材料。それより、市岡氏の「ブラックマンデー再来に備えよ」の方が上。8月1日フィッチ格下げを受けたもので、米財務省が8月以降米国債発行額を7月から6割増の3540億ドルにする計画を発表。現行の債務上限に見合うもので9月末にかけて金利上昇、ドル高が見込まれる。市岡氏によると、市場は物価上昇の勢いが失われ利上げのピークアウトを見越し株を買い上げてきた。しかし、FRBや物価に気を取られる中で米国債増発。金利上昇要因が現れ、長期金利が22年11月の水準に並んだ。今後利払い急増が予想され、1987年10月のブラックマンデーに重なるという。金利低下が一服した1987年6月23日以降。再び上昇を無視して株高になったのが災いした。日経平均の高値がブラックマンデーの4日前。株は金利上昇が天敵だけに厄介だ。旧聞だが、英エコノミスト誌8月12日号も参考になる。米国株が数十年来最も割高で利益、純資産に対しても歴史的に割高という。GAFAMにエヌビディアなどハイテク数銘柄が全体を持ち上げ、この儘9月突っ走ると10~12月あく抜け。中国と同様に底が抜ける公算もある。ヒト・モノ・カネの大量投入が適用しない時代という。久々に山崎養世氏(やすよ=64)が健筆をふるっている。人類と地球の対立。化石燃料による温暖化や異常気象だけでなく、世界人口の爆発的増加、生態系や土壌の破壊、水の枯渇、砂漠化、自然環境破壊など産業革命以来200年を数える人間の活動が地球の容量を超え回復不能に近づいている。天地人の順で我々に改善・改良を迫っているわけだ。日本は身をもってバブル崩壊を体験し需給ギャップゼロ、デフレ脱却、経済正常化の足場を固めた。7~9月巻き戻し、10~12月あく抜けにもオープン。欧米のほか中国からも資金流入。持ち堪える見通し。来年、台湾総統から米大統領選で答えが出る。
 日経平均先物によると、4日大証ミニ3万3000円(+0.09%)に対しラージ同、シカゴ3025円。現物より86円高い。ダウ先物3万4953ドル(+0.20%)。同115ドル高い。VIX恐怖指数13.09(-3.54%)、WTI原油先物85.52(+0.04%)。金先物1966(-0.02%)、ビットコイン円3,798,565(-0.08%)。
 4日の日経平均228円高。大引け3万2939円。TOPIX2373(+23)。プライムの出来高13億3600万株、売買代金3兆2400億円。値上がり1422(値下がり372)。10年債0.640%(+0.015)。米10年債4.180%(+0.076)。インドNifty19,528(+0.48%)、ロシアRTS1059(+0.43%)。マザーズ758.09(-0.07%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。何が起きてもオープン。前向きだ。(了凡)