13日を転機に第2幕 円安インフレにトレンド転換 (2012.04.16)
主力中心に高い。切り返す見込み。13日が転機になった。米国で第3次金融緩和の観測が流れ、12日NYダウ181ドル高。13日午前7時40分伝えられた北朝鮮のミサイル発射失敗も手掛かり。先物の買い戻しをきっかけに一段高。ミニSQ値9638円(3月9946円)という。4月に入り第2幕が始まった。ヘッジファンドが売り越す一方、個人と投信が昨年8月以来1、2週買い越し。比較的クールで期待をもてる。9、10日見送った日銀が27日、政策決定会合を通じてデフレ解消を目指す決意表明。4、5月売り方の期日にあたり、インフレターゲット1%以上好感すると考えられるためだ。GW明けギリシャ総選挙をはじめ波乱含みだが大半織り込み済み。再び円高から円安、デフレからインフレシフト。不動産と株が一段高になると述べた。バブル崩壊以来23年ぶり。ファンダメンタルズを見ても、円ドル80円のレベルで日本の対外純資産300兆円。中国200兆円、ドイツ100兆円にとどまり消去法で強い。国債トリプルAの英国やフランス、米国など同マイナスの現状から円資産ニーズが強い。IMFが日本、中国、ドイツに40兆円資金取り込みを図っているのもわかる。国内では2月にニクソンショックから40ぶり円安に転換。国債一辺倒から不動産、株にも資金が流れ始めた。今なおドルが決済通貨で55%を占めるが、消去法で円のシェア(現在10%)が上がりそうな情勢。4兆8000億円といわれるIMF出資にもよるが、債務国の円建て債発行が一つの流れといわれ、円の取引が拡大し円安につながる。輸出採算回復、雇用増に伴う空洞化緩和、税収増、国や自治体の財政赤字改善など20年デフレの反作用。今後欧米や中国が20年デフレに包まれる中で日本だけインフレ。テンポは緩やかでハイパーに程遠い。1951年のマリナー・エクルズによると、人々は価格が下がり続けると信じている限りモノでなくカネを欲しがる。価格がこれ以上下がらず、上がると思うならカネを使いたくなる。現在は人々が価格低下の期待を抱いている場合の産物である。直近の推移とマッチするもので、当時米国ではインフレばかり恐れていたという。ところが、彼はデフレがインフレより遥かにこたえることを知っていた。日本は半年先にデフレが収まる見込み。不動産と株がインフレを先取りする。
日経平均は113円高。1〜3月予想を下回った中国の成長率8.1%を受けて後場上げ一服。9637円で引けた。出来高21億5400万株、売買代金1兆5800億円。■■■■■(****)と■■■■■■■■■■■(*****)を除けば、建設、不動産、証券、金融などインフレに強いものが高い。後場目をひいたのが■■■(****)。15万3000円で引けた。13日午後10時のTV放映を見越したもので、治験データを巡る状況証拠のほか新たな手掛かり。2月29日と翌日連続ストップ安。お先棒を担いだのがNHKだけに、週明け逆の目が出るはずだ。中村教授をひきつけたシカゴ大はFDA(米国食品医薬品局)のお墨つき。治験、製造承認、保険適用などゲノム創薬実現に首ったけ。フランス、シンガポールも日本と比較にならないほど前向きである。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、さらに■■■■■■■(****)も位置についた。OCV-CO1・101(膵臓B)を突破口に世界レベルでペプチドワクチンの相場が始まる。(了凡)