証券ビュー

アンコール伊勢町

岐路迎えダウ先行指標 中長期1500兆円戻ってくる (2023.07.24)

 前週末続落。日経平均十字足の引け。岐路を迎えた。21日ダウ2ドル51セント高 (10連騰)を受け先物が軒並み上昇。夜間取引で430円高の3万2700円。ビットコインも3万ドルを回復した。FOMC(25~26日)をはじめECB理事会(27日)、日銀政策決定会合(27~28日)のお膳立て。ダウが先行指標に違いない。7月0.25%利上げを織り込みピークアウト。売り込まれた米銀に追い風が吹いた。規制強化や商業不動産リスクを抱えながら3月以降大手・中小銀も利鞘改善。株価も年初来29%下げた5月から13%安まで戻した。ウォール街によると、2000年以降ダウ10連騰今回を除き3回。1カ月後2回水準を下げ、半年ないし1年後すべて上昇。1年後の上昇率16%という。利食いをこなし中長期高い。一方、機関投資家が頼りにするS&P500種の上昇率7月2%。5カ月連続が視野に入った。実現すると歴史的に強気の指標といわれる。00年以降12回あり、1年後11回上昇。下落した1回を含め平均10%上昇。なるほど落ち着きを取り戻した。日米7~8割中小企業が占める現状から、マクロ経済後退に拘らず大企業リード。利上げが一巡すると来年米大統領選に向けてまんざらでもない。注目されたのがCPI。米国のコア指数が6月3.0%にひきかえ、日本3.3%と8年ぶり逆転。日本の物価高止まりに対し米国インフレ頭打ちがうかがえる。半面、前日銀総裁の「異次元緩和」と米利上げによりバブル崩壊から米国に約1500兆円流れたといわれ、7月のFOMC後ドル安円高に転換し日本に逆流する見通しになった。3月から米銀とクレディ・スイスの破綻に伴うネガティブな憶測が伝えられ時間稼ぎの顚末だ。日本に資金が集まれば設備投資本格化。25年に国内の米軍基地撤退を控え、グアムやハワイ、ワシントン州など後継基地着工や最新鋭の米軍艦を日本でつくる計画もある。米国は2000兆円にのぼる日本の金融資産(半分預貯金)を米国債消化のため事実上ATM代わり。半導体でもモーションをかけ米大統領選前の売り込み躍起。日本は野心がないだけに気遅れが目立つ。しかし、中長期1500兆円戻ってくる見込みでドル安追い風。7~9月巻き戻し、10~12月あく抜けを視野に円高株高の見通し。9月米年度末約70兆円調達に成功すると債務上限引き上げ停止にめど。日本なしに資金繰りがつかないわけだ。万一に備え■■■■(****)と■■■■■■■(****)を関連銘柄に立てた。雄大なスケールとみられる。20日、キッシンジャー氏(100)が中国の習近平氏と会談。居ても立ってもいられないようだ。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ3万2700円(+1.30%)に対しラージ同、シカゴ2690円。現物より386円高い。ダウ先物3万5385ドル(-0.05%)。同157ドル高い。VIX恐怖指数13.60(-2.79%)、WTI原油先物76.83(+1.56%)。金先物1963(-0.36%)、ビットコイン円4,246,396(+0.06%)。
 21日の日経平均186円安。大引け3万2304円。TOPIX2262(+1)。プライムの出来高11億9100万株、売買代金3兆1200億円。値上がり755(値下がり988)。10年債0.410%(-0.050)。米10年債3.832%(-0.019)。上海総合3167(-0.06%)、香港ハンセン19,075(+0.78%)、インドNifty19,745(-1.17%)、ロシアRTS1012(-0.41%)。マザーズ765.53(-1.47%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。ダウが先行指標になった。(了凡)