新冷戦にメッセージ 君たちはどう生きるか厭戦に拍車 (2023.07.21)
3日ぶり反落。日経平均中陰線の引け。可も不可もない。19日逆イールドに拘らず8連騰のダウを消化できず金縛り。引け後、先物が安い。事態長期化によるもので、5日線3万2538円と25日線3万2925円のレンジで腹の探り合い。プライムの出来高11億2500万株、売買代金2兆9600億円。値上がり497(値下がり1264)にとどまった。来週FOMC(25~26日)、ECB理事会(27日)、日銀政策決定会合(27~28日)を控え神妙な場味だ。13日、吟味できるポジション。本格的な上昇に入る前大きく下落する旨触れた。8月下旬ジャクソンホールから9月米年度末にかけて需給好転。セルインメイ、バックインセプテンバーがベース。24日後祭りを前に4年ぶり祇園祭の全面再開が新冷戦に向けた日本のメッセージだ。戦後の冷戦、ポスト冷戦に次ぐもので、14日公開から4日間の興行収入が21億4000万円。宮崎駿監督の最新アニメ「君たちはどう生きるか」とイメージが重なる。同収入が「千と千尋の神隠し」(2001年)初動4日を超えた模様で一切宣伝なし。これが受けた。同監督は「風立ちぬ」(2013年)を最後に一時引退を表明。10年ぶりカムバックして世界に呼び掛けた。スタジオジブリの作品が若い世代に浸透しており、コロナ明け厭戦気分に拍車がかかりそうだ。前日述べたように、年後半ロシアと中国リスクが世界中に蔓延し双方市場機能が剥落する一方、人材・資金流出に歯止めがかからない事態も考えられる。中国の場合、経済の現状に近いのが香港ハンセン指数。2018年1月3万3484の史上最高値をつけ、22年10月に1万4597まで暴落。56.40%下げた。日経平均に当てはめると、1989年12月3万8915円を最高値に1993年1万6967円の水準。さらに半値になったのが2003、08年で底練り丸4年。2013年から10年かけて需給ギャップが均衡点に近づいた。香港ハンセンは、海外から中国経済にアクセスする玄関口。どんな投資家にも門戸を開き、中国政府の介入を受けることなく比較的素直に実態を把握できるという。米国の現状もわかりにくい。直近、景気後退どころか経済の減速もほとんど見られず、インフレがさらに低下している。ロシアのウクライナ侵攻により食糧、エネルギーショックが加わったもの。米中新冷戦の経緯がわかってきただけに、後半ガス抜きが予想され、逐一市場から学ぶところが多い。君たちはどう生きるか。今にわかる。
日経平均先物によると、20日大証ミニ3万2380円(-0.11%)に対しラージ同、シカゴ同。現物より111円安い。ダウ先物3万5295ドル。同234ドル高い。VIX恐怖指数13.94(+1.31%)、WTI原油先物75.52(+0.31%)。金先物1983(+0.15%)、ビットコイン円4,237,028(+1.39%)。
20日の日経平均405円安。大引け3万2490円。TOPIX2260(-18)。10年債0.455%(-0.005)。米10年債3.789%(+0.038)。上海総合3169(-0.92%)、香港ハンセン18,928(-0.13%)、インドNifty19,979(+0.74%)、ロシアRTS1018(+0.31%)。マザーズ776.98(-1.58%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)など。新冷戦に日本のメッセージが届いた。