証券ビュー

アンコール伊勢町

明治から好景気6回目 7~9月巻き戻し10~12月あく抜け (2023.07.12)

 6日ぶり小反発。日経平均小陰線の引け。後場伸び悩んだ。米主要3指数反発によるもので、一時140円半ばの円高に振れ引け後先物反落。12日米CPI(6月)発表を控え模様眺め。プライムの出来高13億3200万株、売買代金3兆1700億円。値上がり718(値下がり1026)に過ぎない。25日線3万2930円がそっぽを向き下値を試す場面。岐路にさしかかった。市岡氏によると、日本株のバフェット指数(時価総額/名目国内GDP)が1989年のピークを更新。待ったがかかった。6月以降高騰に拍車。日銀の緩和続行が主因という。2013年以降、黒田日銀の緩和に支えられたマジックに過ぎない。日経平均を日銀当座預金残高で割った数値が横ばいのためだ。日銀が国債購入を増やすと株高、減らすと株安。これまで長期金利の抑制を目指してYCC(イールドカーブ・コントロール)を続けており総資産拡大。バフェット指数更新後調整に入った。一方、米国も7月24日ナスダックのリバランス実施を表明。GAFAMほか大型ハイテク6銘柄のウエートが50%超になり過度な集中を避ける狙い。さらに、中国も不動産セクターに一段の支援策を示唆。時間稼ぎと考えられる。日本の場合、中国主要企業を含む香港ハンセン指数が年初来-6%にひきかえ、韓国や台湾の指数と足並みを揃え2ケタ上昇。悦にいったことも事実だ。7日述べたように、6月末S&P500種のリターン相関係数が0.22まで下がり、多くの銘柄が価格の異なる方向に動き始めた。3年ぶりVIX恐怖指数低迷も無気味。期間1年で見ると、次の四半期(7~9月)同指数10ポイント急上昇とも述べた。ミクロよりマクロショックが多く、市場の裏側で積み上がった取引が巻き戻され次に何が起きるか神経質になっている。6月ドイツ銀の調査によると、対象400人の殆ど金利上昇によるサプライズで18%深刻な金融ストレスという。日本も影響を受けるが、6月28日ECB(ポルトガル)の国際金融会議で就任100日を迎えた日銀総裁が「25年目の正常化」を明らかにしたばかり。外部のどんなショックも吸収する構えだ。かれこれ10年円安株高を円高株高に舵を切り正常化。23年以降、南北シリコンバレーを目玉に大型設備投資目白押し。日本経済の短・中・長・超長期景気循環がすべて上昇で重なるゴールデン・サイクル。嶋中氏によるもので、日露戦争(1904~05)、神武(1957)・岩戸(1960~61)・いざなぎ(1967~68)、アベノミクス初期(2013~14)に続き6回目。仕込み次第で凄い10年がやってくる。7~9月巻き戻しなら10~12月あく抜けだ。
 日経平均先物によると、11日大証ミニ3万2110円(-0.40%)に対しラージ同、シカゴ2100円。現物より104円安い。ダウ先物3万4185ドル(+0.11%)。同241ドル高い。VIX恐怖指数14.93(-0.93%)、WTI原油先物73.50(+0.70%)。金先物1940(+0.48%)、ビットコイン円4,295,000(-0.55%)。
 11日の日経平均13円高。大引け3万2203円。TOPIX2236(-6)。10年債0.450%(-0.015)。米10年債3.962%(-0.036)。上海総合3221(+0.55%)、香港ハンセン18,659(+0.97%)、インドNifty19,439(+0.43%)、ロシアRTS998(+0.57%)。マザーズ788.03(+0.75%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■(****)など。明治から好景気6回目。人生100年も考えられる時代だ。(了凡)