7~9月有事の円買い 生成AIで英語が無用になる衝撃 (2023.07.06)
続落。日経平均小陽線の引け。高値圏で底堅い。4日米休場を受けたもので、英金利が危険地帯なら米金利も42年ぶり逆イールド拡大。3月に続き欧米で信用不安第2波がくすぶっている。国内で日経が5日付2面に7段抜き「個人の待機資金15兆円」とよいしょ。米製造業受注に同雇用統計発表など持ち高調整売りを吸収。■■■■■■■■■■(****)の下げ94円を加味すると日経平均プラス。日本を除き主要9ヵ国で長短金利が逆転する事態になった。前日述べたように、日本が特定される場面。たとえ欧米の株価が1929年以来本格的な下げになろうと唯一独歩高。30年放置されたバリュー株(割安)の水準訂正然り。雇用をはじめ設備、債務三つの過剰を解消し反転目前。1~3月の需給ギャップ-0.34%。昨年10~12月-0.37%から改善。4月の日銀展望リポートによると、年度半ばプラスに転じ「緩やかに拡大する」見通し。バブル崩壊20年行き過ぎた民間叩きを反省し、今回国策を動員した対応が目立つ。製造業の国内回帰やインバウンド回復のほか、4日伝えられた東大の生成AIシンポジュウムが印象的。アーカイブ動画を公開し、西村経産相や松尾東大教授、米オープンAI幹部シェイン・グウ氏、ソフトバンクの孫氏らが登壇し実用化目前だ。旧聞だが、6月6日付日経「生成AIの衝撃と教育(下)英語学習の見直し不可避 金丸敏幸・京大准教授」も面白い。AIが普及し自動翻訳の精度が上がると英語を学ぶ必要性後退。当然そうなる。人手不足解消に改正入管法成立のおまけつきだ。事実上、難民受け入れ。国内に外国人が増加する一方、生成AIにより英語無用なら、日本人が英語なしでも外国人は日本語必須だ。日本が嫌いな外国人はまだしも、好きなら海外が日本に合わせざるを得ない。依然、日本の半導体技術トップレベル。生成AIでもトップになる公算大。AI戦略会議の座長松尾豊氏(48)がリード。GAFAMとの競争、インフラ整備の必要から西村経産相も政府支援を重ねて表明。マイクロソフトが神戸にAI・IoTの拠点をほのめかし、中長期日本を特定する動きとみられる。日本円がスイスフランと並び安全資産といわれ、2025年金本位制移行が流れる中で有事の円買いも考えられる。万一、米国債下落と米銀含み損拡大でリスクオフなら一転して円高。8月ジャクソンホールか9月の米年度末が目安になる。中国の台湾攻撃など、長江上流の三峡ダムにミサイルをセットするだけでよし。7~9月肝腎なところだ。
日経平均先物によると、5日大証ミニ3万3045円(-0.83%)に対しラージ3050円、シカゴ3025円。現物より314円安い。ダウ先物3万4487ドル(-0.43%)。同69ドル高い。VIX恐怖指数14.49(+6.78%)、WTI原油先物71.25(+2.09%)。金先物1935(+0.29%)、ビットコイン円4,416,016(-0.90%)。
5日の日経平均83円安。大引け3万3338円。TOPIX2306変わらず。プライムの出来高13億9100万株、売買代金3兆3600億円。値上がり632(値下がり1126)。10年債0.380%(-0.015)。米10年債3.865%(+0.009)、上海総合3222(-0.69%)、香港ハンセン19,110(-1.57%)、インドNifty19,398(+0.05%)、ロシアRTS873(-1.46%)。マザーズ810.74(-0.84%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。7~9月有事の円買いで乗り切る構えだ。(了凡)