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企業レポート

中長期大きい ヨシタケ 6月27日 (2023.06.26)

2023~24年揺籃期 
国内のほかアセアンでも案件増
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 ヨシタケ(6488)は小動き。次の足場を固める場面。中長期大きい。国内のほかアジア・その他案件増が見込まれる。3月の米銀破綻をきっかけに世界のマネーが日本に集まっているためで、製造業の国内回帰やインバウンド、中国のバブル崩壊など構造的なもの。2011~12年タイ・アユタヤの子会社旧拠点が洪水で操業停止に追い込まれ、これを奇貨に約25億円投入し同・チョンブリ新拠点稼働(2013年)から丸10年。2022年2月、本社を名古屋市昭和区御器所に構え次の幕が上がった。コロナ禍に拘らず非対面営業で受注を伸ばし、研究開発本社、実証テスト小牧、製品化タイ子会社にまとめコストパフォーマンス改善。前回述べたように、チョンブリの敷地が東京ドーム3杯分。建屋3分の1で連結売上高倍、3倍キャパがある。国内で2024年末TSME熊本新工場、27年に千歳ラピダスも次世代新工場稼働といわれ南北にシリコンバレーが誕生する見通し。AIをはじめDX、GX、ゲノムなど主力産業が集積し和製GAFAMさえ取り沙汰される。数年後、関連産業の投資拡大も考えられ2023~24年揺籃期。面白いポジションにつけた。国内に二つシリコンバレーが生まれると東京がNYに次ぐ金融センターに生まれ変わる運び。2017年アセアン(10ヵ国)が発足50年を迎え、今後人口動態ボーナス期を迎えるだけにタイとの連携が欠かせない。1月末、マレーシアの販売会社を約7億円で取得したのもアセアンの将来を見越したもの。国内外で次世代の材料を掌中にした。6月20日発表された鉱工業生産指数によると、製造工業生産能力指数98.1(前月比-0.3%)に対し、同稼働率指数111.3(同+3.0%)とまちまち。生産、出荷、在庫そろって小動きだ。しかし、中長期南北シリコンバレーとアセアンの将来性に光明が差し込んだ。コストパフォーマンス抜群だけにやってのける。国内シェア上昇と海外売上高5割(内部取引を含め4分の1)が目標といわれ、企画開発、金型設計、鋳物、切断、組立まで一気通貫のモノづくり。水蒸気の自動制御バルブをリードしている。1990年に上場され最高値4150円をつけた。バブル崩壊から32年数え中長期高値更新のめどがついた。若手が伸びており期待をもてる。
 2024年3月期(連結)は、売上高84億円(11.8%増)、営業利益10億2000万円(7.4%増)、経常利益15億円(13.2%増)、純利益11億円(3.7%増)の見通し。さらに1円増配し期末配当27円の予定。設備投資5億円(前期8億600万円)の計画。地域・個別戦略を重視した販売方針を設定し、テーマを決めて行動し結果につなげる。取得した製造工場の隣地を最大限活用し、今後の災害リスク等を踏まえ自動倉庫の使用を最小化する。製造、営業部門ごと買収先の会社と緊密に連携し、シナジー効果を最大限出すなど6項目が課題。2006年オーナーが36歳で社長に就任し最大のチャンスを迎えた。算命学によると、2023年同社にとってあるが儘受け入れる年。さなぎから蝶に変身し殻を破るという。社長も同運であとを継ぎ発展する由。異論なしだ。※5月16日発表予定の決算にご注目ください。

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