冷戦新冷戦もチャンス 覇権交代が世界経済の収縮期に (2023.06.14)
さらに続伸。日経平均中陽線の引け。赤三兵になった。ダウ5連騰を受け説明のつかない場面。むしろ、先物をリードしている。13~16日にかけて米CPI、FOMC、日銀政策決定会合など見切り発車。脱線なしに止まらない。スピード違反を振り切り25日線3万1005円と上方乖離6.49%。7%がボーダーラインという。9日S&P500種が10ヵ月ぶり高値を更新し上昇率2割余り。従来強気相場といわれるが、債券と株の乖離が広がり債券ピンチ。6月米財務省がオケラになり1兆ドル短期国債発行でしのぐ構えだ。日本の国家予算(23年度114兆円)をしのぐもので、7~9月相当な乱高下が予想される。13日入手した情報によると、今春米地銀破綻を受けて業界のひずみが目立った。このため、FRBは政策金利据え置きに傾いている。緊急貸出で他行の取り付けを回避したが、地銀や中堅行の根本的な問題先送り。FRBから緊急借入が高止まりしており、地銀株の下落幅を見ると5月下旬29%から19%まで戻したのに過ぎない。当面収まっても破綻、合併など業界再編が進む見通し。一方、中国の不動産バブル崩壊も厄介。借り手が支出や投資の代わりに借金返済を余儀なくされ逆レバレッジ状態。経済低迷が長期化する見込みだ。中央政府が利権絡みでしのぐ半面、家計や民間セクター、地方政府など火の車。新冷戦の影響が広がっている。西側の中銀がインフレ抑制で利上げを続行する一方、中国はデフレのリスクに直面。5月の生産者物価が1年前から4.6%下落し2016年以来最大。消費者物価こそ0.2%上昇し前月を0.1%上回ったものの政府の目標年3%を大幅に下回っている。台湾をとやかくいう筋合いにない。日本は失われた30年で多くを学んだ。最たるものがイラク戦争(2003)。1989年ベルリンの壁崩壊で始まったポスト冷戦。2001年9月11日以降、米国が大量破壊兵器を口実にイラクに対し一方的な戦争に突入し最悪のシナリオになった。今となれば、イラク戦争が米国にとって大義のない無益な戦争で、2021年8月米駐留部隊がアフガンから撤退。20年で戦費1100兆円、米兵7000人犠牲といわれる。旧ソ連のアフガン侵攻(1979~89)やウクライナ侵攻(2022)にも共通項があり、覇権交代が世界経済の収縮期。日本は戦後冷戦と新冷戦を通じて再び経済発展のチャンスをつかんだ。中国や韓国、東南アジアとの関係強化も課題。■■■■(****)と■■■■■■(****)が軸足とみられる。これから1年で雌雄が決まるという。
日経平均先物によると、13日大証ミニ3万3210円(+0.54%)に対しラージ同、シカゴ3225円。現物より206円高い。ダウ先物3万4078ドル(-0.01%)。同12ドル高い。VIX恐怖指数15.01変わらず、WTI原油先物68.69(+2.34%)。金先物1973(+0.20%)、ビットコイン円3,662,000(+1.21%)。
13日の日経平均584円高。大引け3万3018円。TOPIX2264(+26)。プライムの出来高14億1300万株、売買代金4兆1400億円。値上がり1066(値下がり695)。10年債0.415%(-0.010)。米10年債3.724%(-0.014)。上海総合3233(+0.15%)、香港ハンセン19,521(+0.60%)、インドNifty18,716(+0.62%)、ロシアRTS1032(+0.04%)。マザーズ806.22(+1.07%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)など。冷戦に続き新冷戦もチャンスだ。(了凡)