強気相場の罠にはまる 米国も不動産バブル崩壊の胸騒ぎ (2023.04.24)
前週末反落。日経平均小陰線の引け。閑散に売りなしだ。21日米主要3指数小反発(20日同反落)に見合うもので大半模様眺め。引け後、先物が夜間取引で110円上昇。2万8670円をつけている。VIX恐怖指数16.77(-2.33%)、金先物1993(-1.29%)に胸騒ぎ。場味が甘いためで買い戻しの余韻とみられる。市岡氏によると、昨年9月以降イタリア、ドイツ、フランス30%値上がり。韓国と台湾約20%、米英同15%上昇に対し日本10%前後にとどまり出遅れも事実だ。しかし、日銀の量的緩和が限界に近づき27~28日の政策決定会合お色直し。委細構わず5月19~21日G7サミット(広島)で期待材料を織り込むやセルインメイ。強気相場の罠にはまる。日銀は昨年9月から半年で国債を92兆円購入し緩和再開。当座預金残と日本の対外投資が連動している。昨秋以降、米長期金利低下につながり世界株高の決め手になった。新総裁は就任会見でイールドカーブコントロール維持を表明したものの、サミット明け事実上利上げに舵を切る見通し。さらに円安が見込まれ、輸入物価高騰をもたらすためだ。導火線が逆イールド。米国をはじめ世界27ヵ国が株安・景気後退の火種を抱え手詰まり。3月10日米銀破綻がスイスに飛び火し預金流出に歯止めがかからない。3ヵ月と10年債の逆イールドに過去100年数回という異常値が見つかった。米国のM₂(現預金)が昨年12月から前年割れ。前年比マイナスに限り100年で5回という。最初1921年。失業率20%超となり29年大恐慌。37年第2次恐慌となり2年後第2次大戦。1948~49年も朝鮮戦争に繋がった。M₂がマイナスになると不吉な前触れ。昨年11月から半年、ないし1年で景気後退が表面化。5月から経験則に相当するわけだ。大きな逆イールドが発生した1929,73、80年に匹敵するという。17日、アップルがゴールドマンと組みクレジットカード年率4.15%取扱開始。米銀の平均0.37%といわれる中で地銀の預金流出に拍車。商業用不動産の貸出に支障が出る。今後2年で3兆ドルの借り換えが見込まれ、米国も1990年代の日本と同様不動産バブル崩壊が考えられる。エミン氏が似たような見解。FRBが下期マイルドなリセッションを認めたものの、一般には相当ハードな代物。米経済自体、沈みかけたタイタニック。3月の景気先行指標-1.2%。半年で-4.5%。前の半年-3.5%を下回っている。一部の人だけ全部沈むと警告しているのに過ぎない。26日■■■■■■■(****)、27日■■■■(****)、インテルが決算発表。28日、日銀新総裁初の会見が注目される所以だ。GWを前に肝腎なところ。4~6月か7~9月の前兆がうかがえる。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万8660円(+0.35%)に対しラージ8670円、シカゴ8660円。現物より96円高い。ダウ先物3万3929ドル(+0.06%)。同120ドル高い。WTI原油先物77.82(+0.92%)。 ビットコイン円3,674,392(+0.50%)。
21日の日経平均93円安。大引け2万8564円。TOPIX2035(-4)。プライムの出来高10億5300万株、売買代金2兆5600億円。値上がり797(値下がり938)。10年債0.460%(-0.010)。米10年債3.570%(+0.036)。上海総合3301(-1.95%)、香港ハンセン20,075(-1.57%)、インドNifty17,624変わらず。ロシアRTS1019(+0.06%)。マザーズ752.88(-1.74%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。米国も不動産バブル崩壊の胸騒ぎがする。(了凡)