中長期底抜けに明るい 22年ジャクソンホール二の舞も (2023.03.13)
前週末急落。日経平均大陰線の引け。総崩れだ。引け後先物が夜間取引で続落し330円安の2万7530円。現物より613円安い。10日、米シリコンバレーバンク経営破綻が主因。8日資本増強(約2900億円)を発表し9日以降預金流失。株価暴落により続行困難になった。10日関連地銀株が売られ5割以上暴落した経緯もあり世界株安に波及したもの。同日発表された米雇用統計で失業率が3.6%上昇する一方、非農業雇用者31.1万人増(事前予想22.5万人増)となり、0.5%利上げが伏線にあった。FRBが銀行調査に入り金融当局のリーダーを招集。リーマン当時(2008)の教訓を踏まえ小康を取り戻す見通し。14日米CPI、15日同PPIと小売売上高発表が次の関門。21年引き締めを見送りバブル対応が遅れた分、市場から見返りを受けると述べた。3月不十分なら4~6月、7~9月にも前代未聞のバーゲン。FRBが耐久消費財や金利など景気先行より雇用、CPIなど遅行指数にこだわっているため。22年8月ジャクソンホールから10月にかけてダウ17%安。二の舞も考えられる。日経平均を見ると、100日線2万7336円が200日線2万7338円を上回りゴールデンクロス。中長期ブルのシグナルが出ている。市場がラストリゾートを模索しているとみられ、1950年代からすべてリッセションに先行し逆イールドによるものという。要するに、米国の逆イールド解消が先決。実現するまでイエレン氏と植田氏が二人三脚でボルカー氏(1927~2019)並みの大調整を引き継ぐわけだ。日本は90年代のトラウマが残りウサギとカメの関係。PBRのほかハイテク、主力、材料株など出遅れ妙味。TOBやM&Aも伝えられる。24年倍返し、25年日経平均5万円も視野に入る見込み。中長期底抜けに明るい。これから40年インフレの時代といわれ、維新(1868)、敗戦(1945)に続き3度目のポジション。あらゆるピンチがチャンスとなり、ホロスコープ(天体配置図)による天王星の公転周期84年に共通項がある。人生も還暦から第2部が始まり再び青春がやってくる。22年3月、FRBが本格的な利上げに踏み切り10年後を示唆。前半5年で雌雄が決まる。維新、敗戦で底が抜けた日本経済に対し、現在対外純資産411兆円(21年末)で世界一。再び金融危機が起きると製造業の国内回帰に拍車がかかる。インバウンドに跳ね返るのも時間の問題。同純資産2位のドイツ(315兆円同)だって黙っていない。
日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7530円(-1.18%)に対しラージ同、シカゴ7510円。現物より634円安い。ダウ先物3万2029ドル(-0.71%)。同119ドル高い。VIX恐怖指数24.80(+9.69%)、WTI原油先物76.68(+1.27%)。金先物1872(+2.08%)、ビットコイン円2,731,000(-0.11%)。
10日の日経平均479円安。大引け2万8143円。SQ値2万8377円。TOPIX2031(-39)。プライムの出来高16億9300万株、売買代金4兆1500億円。値上がり125(値下がり1673)。10年債0.395%(-0.105)。米10年債3.693%(-0.228)。上海総合3230(-1.40%)、香港ハンセン19,319(-3.04%)、インドNifty17,412(-1.00%)、ロシアRTS942(-0.86%)。マザーズ762.19(-1.82%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。中長期底抜けに明るい。(了凡)