証券ビュー

アンコール伊勢町

頭打ち引け後先物急落 FRBが市場から見返り受ける (2023.03.10)

 5連騰。日経平均小陰線の引け。頭打ちだ。引け後先物が軒並み急落。買いたい弱気も梯子を外された。ブルームバーグによると、米シティグループが3月のFOMC(21~22日)に向けて利上げ予想を0.25から0.5%に引き上げ。ゴールドマンも続き世界株安に波及。日経平均が夜間取引で2万8140円(-0.79%)となり現物を483円下回っている。9日半年ぶり高値をつけ25日線2万7675円と上方乖離率3.42%、プライムの騰落率も132.64%に上昇した矢先だ。9、10日の日銀政策決定会合、10日米雇用統計とメジャーSQを前にオーバーラン。来週14日米CPI、同15日PPIと小売売上高発表を前に0.5%織り込み急ピッチ。国内の10年債が0.500%変わらず、米10年債3.989%(+0.012)程度で驚くに当たらない。来週本番とみられる。8日FRB議長証言によると利上げ加速、長期化を受けターミナルレート(最終到達点)6%超を織り込む場面。FRBが2021年引き締めを見送りバブルをつくった分、市場から見返りを受ける。景気先行より一致・遅行指数にこだわっているためで3月に仰天相場と述べた。4~6月、7~9月に前代未聞のバーゲンも考えられる。米国版「平成の鬼平」によるもので、バブルならぬインフレ退治が大義名分。日本は90年代のトラウマもあって免疫力十分。PBRに限らずハイテクや主力、材料株など買い下がり。24年倍返し、25年日経平均5万円も視野に入る見込みだ。9日入手した情報によると、前週G20の議長国インド。表向き米ロと中立を保ちながら水面下で西側シフト。中国との対立も念頭にある。にもまして、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベット、IBMのCEO(最高経営責任者)がすべてインドで生まれ、教育を受けており、中国依存度を下げる狙いもあるという。核兵器を巡るAIのルール交渉も不可欠。戦後75年軍縮交渉の末、核兵器が地上からなくならなかったことは確か。しかし、交渉が重要な場面で成功を収め、長崎・広島以来これまで一度も戦争に使われていないことも事実という。日本の場合、バブル崩壊30年を境にデフレからインフレに突入。22年3月、FRBが本格的な利上げを始めて1年。新興国に出回っていた資金が米国に還流し、アジア通貨危機(1997)やギリシャ同(2010)に匹敵するケース。米国債を消化するため日銀が軸足になる。日本の製造業とインバウンドを促す上でも株高につながる。
 日経平均先物によると、9日大証ミニ2万8230円(-0.49%)に対しラージ同、シカゴ同。若干戻した。ダウ先物3万2820ドル(+0.03%)。現物より22ドル高い。VIX恐怖指数19.46(-0.66%)、WTI原油先物76.69(+0.03%)。金先物1822(+0.21%)、ビットコイン円2,955,705(-0.70%)。
 9日の日経平均178円高。大引け2万8623円。TOPIX2071(+19)。プライムの出来高12億0300万株、売買代金2兆8800億円。値上がり1432(値下がり329)。上海総合3276(-0.22%)、香港ハンセン19,925(-0.63%)、インドNifty17,589(-0.93%)、ロシアRTS951(-0.02%)。マザーズ776.34(+0.33%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。来週本格化。FRBが市場から見返りを受ける。(了凡)