証券ビュー

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米国株売り日本株買い アタリ氏2035年の世界地図 (2023.02.27)

 前週末反発。日経平均大陽線の引け。5日線2万7415円、25日線2万7418円も上回った。24日緩和継続を表明した次期日銀総裁所信聴取のほか、エヌビディア強気見通し、TSMC(台湾積体電路製造)熊本増強など好感したもの。24日米主要3指数が反落し、日経平均先物ラージ2万7330円。現物より123円安い。同日発表された1月の米PCE(個人消費支出)が主因。エネルギーと食品を除くコア指数上昇率4.7%(前月4.6%)となり市場予想も上回った。FRBが重視する指標で23年末の政策金利4.5~4.75から6%に上振れ懸念。このため、米主要企業の4~6月期減収減益の見込み。FRBだけでインフレ退治できないという。日銀も同様に「誰も満足させられない」(エミン氏)のが現状。日本株の場合、昨年円安で比較的堅調。ドル建てなら高値から30%安。米国株と同程度下落している。昨年11月から円高に振れ、日本経済に対しポジティブな見方もある。その点、「割安な日本株の逆襲が始まる」と藤田勉氏も乗り気。過去5年、米国(S&P500種)44.4%、欧州(ストックス600)14.6%に対し日本(TOPIX)の上昇率7.5%。人生100年こわくない。地球株の歩き方というわけだ。24日の日経1面トップ「20世紀型大国の落日」の特集よし。ロシア誤算、戦争長期化の様相。ウクライナなお屈せず。関連記事の2、3、7面で補完している。ジャック・アタリ氏(79)「2035年の世界地図」につながるもので、利他主義と命の経済がキーワード。現代は「滅びゆくローマ帝国」と同じ道をたどっている。覇権を継承する国がなくなった。新しい帝国になろうとしているロシアや中国は成功しない。米国は徐々に衰退。どの国も取って代われない。しかし、世界に多くの民主主義国ができて最後に勝利を収める。コロナがそうならウクライナ然り。これまで軍事大国でないと経済のリーダーになれず、人口が増えないと女性や移民政策にも影響したが、日本がアフリカとネットワークを構築し人口政策、女性や外国人を開放し異論も受け入れるなら世界のリーダーになるという。次期日銀総裁候補が2時間45分質疑応答の末、厳しい質問にも自ら所信を本音で語り世界に宣言した。24日、前代未聞のバーゲン。3月なければ4~6月、7~9月ふるいと述べたばかり。モルガンスタンレーのチーフが「4か月以内に一段安」と警戒感を示したのもわかる。米国株売り日本株買い。それでも終わらない。
 日経平均先物によると、直近大証ミニ2万7340円(-0.15%)に対し、シカゴ7345円。現物より108円安い。ダウ先物3万2806ドル(-1.13%)。同11ドル安い。VIX恐怖指数21.67(+2.51%)、WTI原油先物76.45(+1.41%)。金先物1818(-0.48%)、ビットコイン円3,136,992(-0.92%)。
 24日の日経平均349円高。大引け2万7453円。TOPIX1988(+13)。プライムの出来高12億3400万株、売買代金3兆0300億円。値上がり1333(値下がり441)。10年債申さず。米10年債3.943%(+0.070)。上海総合3267(-0.62%)、香港ハンセン20,010(-1.68%)、インドNifty17,465(-0.26%)、ロシアRTS914(-1.64%)。マザーズ748.84(-0.52%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。アタリ氏2035年の世界地図が道しるべだ。(了凡)