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アンコール伊勢町

維新と似たような経緯 どこかの国が漁夫の利にあやかる (2023.02.22)

 小反落。日経平均小陰線の引け。5日線2万7543円を3日連続下回った。20日米休場を受けてS&P500種先物0.3%安、米国債先物下落、欧州小動きなど手詰まり。米10年債が時間外で3.8%台半ばに上昇し反りが合わない。国内も主要企業の四半期発表が一巡し23日天皇誕生日。22日FOMC議事要旨と24日の日銀総裁所信聴取もありポジション調整に明け暮れた。プライムの出来高10億0600万株、売買代金2兆2700億円と薄商い。引け後、気になる情報を入手した。日銀総裁人事で財務省出身者と日銀を交互に起用する慣例をなぜ破ったのか。アベノミクスが障害なら設計者を除く人材が不可欠。賃金上昇に物価圧力、債券市場の機能障害などイールドカーブと呼ばれる日銀の政策自体最終段階に入った。植田氏の起用が今後の変化を示唆するもので、メガバンクと保険会社中心に日本が昨年売却した外国の債券約25兆円にのぼり過去最大。昨年末加速し世界主要市場で70%売り越し。日銀の政策変更を見越したもので一段と拡大する見通し。日本の外債売りが米国や欧州、豪州など世界の債券市場に動揺をもたらすという。21日、10年債が一時0.505%に上昇。上限0.50%を1ヵ月ぶり上回った。24日衆院の所信聴取で0.505%を試すとみられる。一方、同日プーチン氏がモスクワで明らかにした年次教書演説も新たな材料。開戦1年を前に決意を物語るもので、ロシアのウクライナに向けた執着が常識で考えられない。100万や200万ロシア人が亡くなっても、ウクライナの土地が手に入れば妥当という認識。どんなに時間がかかっても構わないという。一方、ウクライナは戦う以外に選択肢なし。ロシアがウクライナを征服し併合した上、民族絶滅に追い込んでいるためだ。自分たちの命を維持する意味でも戦うほかない。フォーリン・アフェアーズが「プーチン最後の抵抗に備えよ」と檄を飛ばした。ロシアの敗北が多くの恩恵をもたらす傍ら、それが引き起こす地域や世界的な混乱に備える必要がある。中略。ロシアの無秩序な敗北が国際システムに危険な空白をつくり出す旨言及。事実上、米ロ代理戦争だけに市場も解合(とけあい)の様相。万一、ロシアが勝ったとして得るものが何一つない。共倒れが関の山。どこかの国が漁夫の利にあやかるわけだ。日本の場合、ホロスコープ(天体配置図)によるとペリー来航(1853)から10年目。列強の開国要求に屈し尊王攘夷の内戦本格化。西南戦争(1877)で国論をまとめ、日清(1894~5)・日露(1904~5)戦争で大化けした。似たような経緯にある。
 日経平均先物によると、21日大証ミニ2万7425円(-0.09%)に対しラージ7430円、シカゴ7425円。現物より48円安い。ダウ先物3万3611ドル(-0.75%)。同216ドル安い。VIX恐怖指数22.31(+10.61%)、WTI原油先物76.84(+0.38%)。金先物1843(-0.34%)、ビットコイン円3,322,600(-0.34%)。
 21日の日経平均58円安。大引け2万7473円。TOPIX1997(-2)。値上がり999(値下がり756)。10年債0.500%変わらず。米10年債3.875%(+0.055)。上海総合3306(+0.49%)、香港ハンセン20,529(-1.71%)、インドNifty17,826(-0.10%)、ロシアRTS931(+1.12%)。マザーズ764.34(-0.34%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など。維新と似たような経緯にある。ピンチがチャンスになるはずだ。(了凡)