若手の成長にかかる
新ペンタゴン経営踊り場に正念場
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ゼネラルパッカー(6267)は連結確り。第1四半期減収減益に拘らず通期ピークと肩を並べる水準。次の10年が見ものだ。国内外受注制約を解消するため基盤整備に傾注しており、昨年7月本社に隣接する南館の新工場稼働。能力5割増の見込みだ。懸案のゼロコロナ解消に伴う中国上海事務所再開や北米イリノイ州に日本人エンジニアを派遣するのも時間の問題。さらに、2023モバックショウ出展(2月28日~3月3日=幕張メッセ・国際展示場)をはじめ5月世界最大級INTER PACK2023、6月FOOMA JAPAN(6~9日)で経済正常化の感触もわかる。FOOMAの場合、来場者10万人規模で昨年参加した食品製造加工業者約2万社。食品の安心・安全や脱プラスチック、ロス問題、人材不足、多様化する消費者ニーズにこたえるものでインパクトが大きい。余分な材料回収と下水処理を巡る自動化技術がパッケージ食品の利点を遥か超える時代。多くの物流・輸送企業が商品を出荷する際包装機械を必要としており、パッケージングが輸送時の製品や荷主の安全性を確保するのに役立ち、電子商取引を促す原動力にもなった。同社は給袋・製袋にガス充填等を自動化したロータリー式包装技術がベース。円周上に配置した各工程を連続処理するもので高品質・高難度。仕上がりの美しさやチャックつきで知られる。高度な技術を採用したメカトロハイスペックでも知られ、ソリューション(問題解決)ビジネスの真骨頂。上場(2003年12月)から20年粉末や顆粒・固形物等ドライ物に打ち込みペンタゴン経営。次の10年ウェット物にも取り組み新ペンタゴン経営。今期、第6次中期計画最終年度で目標達成に全力を挙げる。前期の連結受注高83億6900万円(18.5%増) 、受注残64億2900万円(34%増)と底堅い。むしろ、来年正念場とみられる。1月台湾総統選、2月インドネシア、3月ロシアとウクライナ、11月に米大統領選もありトップ交代を巡り混乱が予想される。同社の運勢をみると、24~25年調整場面。23年エネルギー全開で対応できる。1年繰り上げ混乱に備えるところだ。牧野社長(62)が22~23年調整運だけに、今年1年あるがまま受け入れ懸案を消化できる。次の中期計画然り。海外比率40%以上(前下期31.3%)も急ぐ必要ない。2012年FAMS(旧ワイ・イー・データ)と資本業務提携しモーションコントロールを取り込み、16年オサ機械(チョコレート製造)を子会社化。17年牧野社長をトップに新体制5年余。行き過ぎると調整も考えられる。
2023年7月期(連結)は、売上高92億5000万円(7.0%増)、営業利益9億2500万円(17.9%減)、経常利益9億3000万円(18.1%減)、純利益6億2000万円(20.4%減)の見通し。配当80円(中間30円)を据え置く予定。前下期包装機械の受注39億1400万円、生産機械6億2400万円。受注残も包装機械が海外案件中心に増加。生産機械横ばい。直近4期連続増益でピークを更新し踊り場。来期正念場に差し掛かる。その4期を初動に次の10年伸びる。本社に隣接する南館の新工場稼働が試金石。リーマンショックのほかコロナ、ウクライナ危機を乗り切り新ペンタゴン経営に移行。24~25年が将来を左右する旨変わりない。上場20年、若手の成長にかかっている。
※6月3日発表された決算にご注目ください。