FOMC直後の騙し 次回3月21~22日に決着持ち越す (2023.02.07)
週明け確り。日経平均小陰線の引け。もち合いを上放れた。FOMC、米雇用統計をこなし円安が追い風。次期日銀総裁を巡り緩和期待の打診とみられ、経験則からFOMC直後の騙し。引け後先物が安い。次回3月21~22日に決着を持ち越した。昨年10~12月期以来FRBと市場の対立によるもので、前週末米雇用統計が記録的なサプライズ(新規雇用51万7000人・失業率3.4%)となり市場がFRBを制した。しかし、依然短期金利が長期を上回り逆イールドのまま。市岡氏によると、FRBは景気後退の兆候として3ヵ月物の短期国債と10年物の利回りを注視してきた。1~1年半後に不況になることを予見し、株価下落シグナルとして確率の高いのが理由。事実、直近100年逆イールド10回。その後いずれも株安、景気後退をたどった。今回、史上4番目。過去3回、1929年の大恐慌、73年第1次石油危機、79年第2次同危機にみられインパクトが大きい。ブルームバーグによると、今ウォール街で大幅に利益を出しているトレードが米金融当局の表明を無視したもの。政策金利引き上げに伴うリスクと逆行し、何カ月も市場の勝ち組になっている。S&P500種が昨年10~12月期から15%上昇し10月安値から16%値上がり。強気相場の始まり20%まであと一歩まできた。決め手が3日発表された米雇用統計。新規雇用が市場予想の5倍なら失業率も54年ぶり3%台で唖然とする水準。前週末ポジション調整に売りが殺到した。反動で週明け買い戻しが入った。3日米本土上空に飛来した中国の「偵察気球」を4日米軍が撃墜し正体不明の目くらまし。元自衛官によると、気象研究用の気球が誤って米国に進入するわけがない。回収後明らかになる見込みだ。中国の逆切れも政策手詰まりのあかし。週明け上海総合3238(-0.76%)、香港ハンセン21,222(-2.02%)にもうかがえる。国内でも見られ、5日北九州市長選で新人が与野党相乗り候補を破る一方、あいちトリエンナーレでミソをつけた愛知県知事4選。■■■■■■(****)の新体制と裏腹に人材難で何もしない県民性があらわになった。名古屋市長4選もそうで世代交代ならず。維新以来といわれる激動のご時世でさらに4年遅れるのが確実になった。事実上、日本をリードするトヨタグループの収益が支え。3大都市圏の一角で行政の遅れが気になる。静岡県知事も学者レベルで4選が決まり、23~25年に予想されるゴールデンサイクルに後れを取る見通し。3月21~22日のFOMCが次の関門。おかみに盾突くと碌なことがない。
日経平均先物によると、6日大証ミニ2万7560円(-0.43%)に対しラージ同、シカゴ7545円。現物より149円安い。ダウ先物3万3692ドル(-0.80%)。同234ドル安い。VIX恐怖指数19.80(+5.17%)、WTI原油先物73.55(+0.22%)。金先物1883(+0.38%)、ビットコイン円3,014,304(-0.53%)。
6日の日経平均184円高。大引け2万7693円。TOPIX1979(+8)。プライムの出来高13億1500万株、売買代金3兆0100億円。値上がり1223(値下がり540)。10年債0.490%(+0.005)。米10年債3.610%(+0.071)。インドNifty17,764(-0.50%)、ロシアRTS1010(+0.83%)。マザーズ776.37(-0.94%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。今回もFOMC直後の騙しと考えられる。(了凡)