上場来高値更新も 岡谷鋼機 1月1日 (2023.01.01)
いち早く新年度の助走
維新前後に相当するチャンス
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岡谷鋼機(7485)は連結確り。第3四半期も底堅い。ピークに匹敵する推移だ。世界的な金利上昇にコロナ禍、ウクライナ危機長期化など加味したもので、収益認識に関する会計基準適用織り込み済み。いち早く新年度の助走に入った。製造業の国内回帰、次世代自動車、脱炭素、DXなど時代の変化や取引先のニーズによるもので中長期ビジネスチャンス。1862年大阪に「福店」(ふくだな)、1872年東京に支店
「益店」(ますだな)を開設した維新前後に相当する。ホロスコープ(天体配置図)の84年周期説を地でいく存在。ペリー来航(1853)から10年経過し国内動揺。尊王攘夷で内戦に明け暮れ、その後日清・日露戦争で当時も大国の中国とロシアを破る顛末。これから10年、助走が本格化する見通しだ。米中バブル崩壊やロシアのウクライナ侵攻に拘らず日本経済の復活を示唆するもので、前回22~23年10年先の初動と述べた。現地・現物・現人主義に則りGIC(グループ新5ヵ年中期経営計画)を表明。グローバル・イノベーション・チャレンジに伴う新たな価値の提供に挑戦。失敗しても何を学ぶかが大事という。ものつくりを中心に扱うのが真骨頂。1669年名古屋城下に開業した金物店がルーツ。日本の鉄鋼需要の変化に呼応し輸入鉄を始めるや事業多角化。川上から川下まで商社機能を拡充し、維新・敗戦・バブル崩壊を吸収し3度目のチャンス。10年待たずテンバガーも考えられる。相談役(前社長)が1990年から「失われた30年」をこなし、21年3月31年ぶりトップ交代。1995年の上場から27年、岡谷社長(49)はじめ次世代の有力な人材が揃った。海外22ヵ国、連結子会社74社と持分法15社をリードするもので、新年度以降3期が焦点。23年乗り切ると24~25年面白い。昨年3月立ち上げた新事業推進部、同10月デトロイト事務所開設にロボットシステム事業譲り受けなど出番待ち。アナログにデジタル渾然一体となったハイブリッド、アップデートが日の目を見るはずだ。代替わり10年が次の節目。混乱を受け入れ改善、改良が進むためで、連結売上高より付加価値の高い営業・経常利益が見込まれる。日鉄(5401)やトヨタ(7203)と近い上、海外拠点との兼ね合いもあり、中長期最高益更新が予想される。
2023年2月期(連結)は、売上高9300億円(旧基準1兆円以上)、営業利益285億円(29.5%増)、経常利益305億円(17.3%増)、純利益205億円(13.9%増)に見直した。さらに5円増配し245円配当(期末125円)の予定。設備投資90億円(前期71億9000万円)の計画だ。同社の運勢によると、23年最大限の幸福を体験できる。諦めかけていた夢、忘れられない夢、どうしても叶えたい夢があるなら挑戦せよという。社長も似ており、人生の夢が叶うときとエール。初動をきっかけにご時世とソリが合ってきた。この分なら上場来高値1万3440円更新も時間の問題だ。